広告文やビジネス文書での漢字の使い方は?
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「きょうのテーマは、漢字の使い方についてです。
デアくん、この文章、どう思う?」
(先輩、ホワイトボードに書かれた文章を見せる)
東京支店に於いて、上半期の販売実績が悪化した為、
営業部の全ての社員が会議室に招集された。
今週末迄に、販促企画を緊急に作成する事になった。
デアくん
「間違っている所はないみたいですが・・・」
ひらめき先輩
「アイちゃんは、どう思う?」
アイちゃん
「なんか、漢字がいっぱいで読みづらいですね」
デアくん
「あっ、そうか。きょうは漢字がテーマだった」
ひらめき先輩
「そうなんですよ。確かに漢字は間違ってはいないけど、
漢字が多すぎると読みづらくなるってことですね。
こう書き換えたら、どうかな?」
(先輩、ホワイトボードの文章を書き換える)
東京支店において、上半期の販売実績が悪化したため、
営業部のすべての社員が会議室に招集された。
今週末までに、販促企画を緊急に作成することになった。
アイちゃん
「前より読みやすくなったわ」
デアくん
「確かに・・・」
アイちゃん
「でも、何を目安に漢字を使ったらいいのかしら?」
ひらめき先輩
「常用漢字表というのがあるんだけど、それがいいんじゃ
ないかな。この表は、社会生活において、文章を書き表す
場合の漢字使用の目安としてまとめられたもので、全部で
2136字あります」
デアくん
「2136字? 多いのか少ないのか・・・?」
ひらめき先輩
「書くことを職業にしている人たちは、連体詞、助動詞、
助詞、形容名詞、それに接続詞や副詞の一部をひらがなで
書いているようです。たとえば・・・」
(先輩、ホワイトボードに文章を書く)
きっと来る筈だ → きっと来るはずだ
会社に遅刻した為 → 会社に遅刻したため
来ることは無い様だ → 来ることはないようだ
40代位 → 40代くらい
又、或る会社では → また、ある会社では
更に良いことに → さらに良いことに
既に始まっている → すでに始まっている
遂に結婚した → ついに結婚した
アイちゃん
「難しい漢字は使わないほうが無難ですね」
デアくん
「無難、無難。と言っても、書けないけど・・・」
ひらめき先輩
「漢字が多いと硬い印象になって読みづらくなるし、
ひらがなばかりでも幼稚な印象になるから、
バランスを考えて使うことがコツですね」
デアくん
「バランスって、どのくらいのバランスがいいんですか?」
アイちゃん
「問題は、それよね」
ひらめき先輩
「あくまでも目安ですが、一般的に漢字の占める割合は、
3割くらいが読みやすいようです」
デアくん
「3割、3割・・・。聞いてよかった!」
アイちゃん
「3割、3割・・・。知ってよかった!」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」