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こんなに簡単!魅力的で説得力のある文章術

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。

ひらめき先輩
「きょうから新シリーズとしてレトリック、つまり
説得力のある文章術を学んでみようと思います」

アイちゃん
「うわーっ、グッドタイミング。一度はレトリックを
学んでみたいと思っていたんです」

デアくん
「最近、文章を書く機会が多いからありがたい」

ひらめき先輩
「社会人になると、ビジネスレターだけでなく社内での
報告書や企画書、また自営の方なら自社のホームページ
やブログなどで文章を書く機会が増えてきますよね。
しかし、僕もそうでしたが、文章の書き方をきちんと
習うこともないまま社会人になってしまい、もう少し
勉強をしておけばよかったと思っている人は多いんじゃ
ないかな」

デアくん
「ほんと、そうですよ。僕なんか、ぜんぜん分かってない」

アイちゃん
「私も。日本語って知ってるだけに、意外と、ちゃんと
分かっていないことが多いような気がします」

ひらめき先輩
「そこで、今回から基本的な文章表現の技術について
学んでみようと思います。特にレトリック(修辞法)を
ある程度知っておくと、魅力的で説得力のある文章が
書けるようになるので、二人ともこの機会にぜひマスター
してくださいね」

アイちゃん
「うわーっ、楽しみ!」

デアくん
「心に響くラブレターも書けるようになるかな?」

ひらめき先輩
「そりゃ、なるとも。いや、なれるよ、きっと。なれると
いいね。なれるようにお祈りしときます、はい」

アイちゃん
「私も応援しときます、はい」

デアくん
「なんだよ、アイちゃんまで」

アイちゃん
「その前に、恋人探さないとね」

デアくん
「そうそう。いや、そういうことじゃなくて」

ひらめき先輩
「はい、冗談はそのくらいにして。ここでは、僕自身が
国語の先生ではないので難しいことは脇に置いておいておき、
“真似をすれば誰もがすぐに書ける”ような学び方をしようと
思っています。学術的に学びたいと思う人は関連書籍が
山ほど出ていますので、そちらを読んでくださいね」

アイちゃん・デアくん
「はーい!」

ひらめき先輩
「レトリックはあまり馴染みのないものだと思いますが、
調べてみると、西欧社会では2500年の歴史があり、
ソクラテスやプラトン、アリストテレスなどが活躍した
古代ギリシャ時代から続いているようですね」

アイちゃん
「レトリックって、そんな昔からあるんですね」

デアくん
「ソクラテスやプラトンも使っていたの?」

ひらめき先輩
「そうなんですよね。当時は議論が重要な方針の決定を
左右していたので、話し方が大きな意味を持っていたん
ですね。そういう時代背景から、レトリックは議場や
裁判所などで説得力を持って話す方法として開発され、
体系化されてきたんですよ。また、説得力の面だけでなく、
人を感動させる表現の魅力も含まれているんです。
日本では、主に詩歌を対象とした修辞学だったので、
弁論術でも説得術でもなく、魅力的な表現を生むことに
主眼が置かれていたようですね」

アイちゃん
「説得力を持って話す方法。ということは、文章だけでなく、
話し方まで上達するということですね」

デアくん
「アイちゃん、それ以上、口がうまくなってどうするの?」

ひらめき先輩
「レトリックは日常会話をはじめ、新聞、雑誌、小説、広告
などさまざまなところで使われていますが、指摘されるまで
なかなか気づかないものです。例えば、なにげなく文章を
読んでいて、そこに書かれている内容がすとんと腑に落ちて
『なるほど』と納得したことはないですか。あるいは、文章
そのものの素晴らしさに『なかなか素敵な表現だなぁ』と
感動した経験はあるでしょ?」

アイちゃん・デアくん
「あるある・・」

ひらめき先輩
「同じ内容であっても、表現の仕方ひとつで相手に与える
印象はまったく違ってきます。レトリックとは、表現の
工夫で読む人を惹きつけて説得する言葉の技術。誰もが
身につけられ、プライベートな場面だけでなく、ビジネスに
おいても活用できるスキルなんです。レトリックの基本を
学んで、いままで以上に魅力的で説得力のある表現をして
みましょう」

アイちゃん
「うー、なんだか、ワクワクしてきちゃう」

デアくん
「ほんと。早く学びたーい!」

ひらめき先輩
「と言っているうちに、時間が来ちゃいました。
きょうはここまでにしておきましょう。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」


参考文献:日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)

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