HOMEHowto

省略されたり、隠れたり、ややっこしい主語。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。

ひらめき先輩
「きょうは、前回からの続きとして、文章の構造に
ついてです。アイちゃんに聞くけど、主語とはどう
いうものですか?」

アイちゃん
「主語ですか? ええ、そう言われても・・、
そんなこと考えたことないし」

ひらめき先輩
「そんなに難しく考えなくていいよ。文の中で、
どういう役割してる?」

アイちゃん
「主語は、えーと、主語は・・・主語は・・・」

ひらめき先輩
「分かりやすいように、紙に例を書いて話しましょうか。
例えば・・・」

(先輩、ミニ版のホワイトボードに書く)
デアくんが笑ってる

ひらめき先輩
「ここに書いたように、“デアくんが笑ってる”という
文では、主語は何?」

アイちゃん
「わっかりやすいっ! “デアくん”です。
あっ、デアくん、笑ってたの?」

デアくん
「・・・・・・・・」

ひらめき先輩
「ということは、“笑ってる”という述語の主体を表す
部分が主語ですね。主語は、“〜は”とか“〜が”が付いて
いる文節で、主語と述語は必ずセットになっています」

アイちゃん
「なるほど」

ひらめき先輩
「でも、注意が必要なのは、同じ“〜は”が付いていても、
主語ではない場合があるんです。例えば・・・」

(先輩、ミニ版のホワイトボードに書く)
そのグラスは、デアくんが割った。
明日は、アイちゃんの代わりにデアくんが行く。

デアくん
「なんか、嫌な感じ・・・」

ひらめき先輩
「最初の文では、“そのグラスは”が主語でないのは、
分かるでしょ、デアくん?」

デアくん
「分かります。主語は“デアくん”です。自分で言うと、
なんか変な感じ・・・」

ひらめき先輩
「二番目の文の“明日は”は、もちろん主語ではなく、“明日に
ついては”という意味で使われています。もうひとつ例を挙げる
と・・・」

(先輩、ミニ版のホワイトボードに書く)
夢はあきらめてはならない。

ひらめき先輩
「この場合の “夢は”は、主語を表すものではないですね。
強調するために、“夢は”になったのであって、 “私たちは”
または“あなた方は” という主語が隠れています」

デアくん
「なるほど。意外と、ややっこしいな」

アイちゃん
「日本語の場合、主語が省略されることも多いしね」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

このページのトップへ
ブログパーツ inserted by FC2 system