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こんなに簡単!魅力的で説得力のある文章術(8)

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「きょうは、提喩(ていゆ)というレトリックを学びます」

アイちゃん
「またまた聞いたことがない手法ですね」

デアくん
「ぼ、ぼ、僕はだな、読むだけでも精一杯なんだな」

ひらめき先輩
「て、て、提喩とはだな、あ、あ、ある物事をだな、
いやいや、僕までうつっちゃったじゃない(笑)」

アイちゃん
「なかなか似合ってますよ」

デアくん
「ぼ、ぼ、僕より、に、に、似合ってるかも」

ひらめき先輩
「じゃ、行きますよぉ。提喩とは、ある物事を、
それを含む『大きいもの(上位概念)』、それが含む
『小さいもの(下位概念)』で表現する手法のことです」

アイちゃん
「解説を聞いていてもチンプンカンプンです」

ひらめき先輩
「分かりやすく言うとですね、『全体を表わす言葉の
代わりに、その一部分を示す言葉』あるいは『その
一部分を示す言葉の代わりに、全体を表わす言葉』を
使って表現する方法です。っていうか、例文を挙げた
ほうが早いですね」

アイちゃん
「おっしゃるとおりです」

デアくん
「百聞は一見にしかず!」

ひらめき先輩
「えーと、例えばですね。『仕事をする人が足りない』
と言うところを、『手が足りない』とか『人手が足り
ない』とか言いますね。これです、提喩というのは」

アイちゃん
「わっかりやすーい!」

デアくん
「一目瞭然!」

ひらめき先輩
「じゃ、もう1つ。『彼は文章を書き始めた』と言う
代わりに、『彼は筆を取った』とも言えますね」

アイちゃん
「このレトリックって、良い表現ですよね」

デアくん
「これは覚えたいレトリックですね」

ひらめき先輩
「このほか、『桜を見る』を『花見をする』に、
『堅気になる・職業をやめる』を『足を洗う』に
言い換えられますね」

アイちゃん
「提喩を使うと、なんか、粋な表現になるね」

デアくん
「そうそう、通な言い方になる」

ひらめき先輩
「というところで、きょうの話はこれでおしまい。
次回は誇張法です。お楽しみに」


参考文献:日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)

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