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こんなに簡単!魅力的で説得力のある文章術(9)

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「さて、今回はよくご存じの誇張法です」

アイちゃん
「わーい! と言っても、名前だけ知っているぐらい
だけど・・」

デアくん
「僕も。どれだけ使いこなせるかは別として・・」

ひらめき先輩
「誇張法とは、ある物事を実際よりも極端に大げさに
表現する手法のことです。これは馴染みのある表現方法だ
と思いますが、強い印象を与えたいときに使います」

アイちゃん
「はいはい、そのくらいは認識しています」

デアくん
「右に同じです」

ひらめき先輩
「じゃ、ちょっとやってみましょうか。例えば、
『とても狭いスペース』という表現を誇張法で
言いかえるとしたら、どうなるかな?」

アイちゃん
「『とても狭いスペース』ですか? えーと、
どんな表現があるんだろう?」

デアくん
「『窒息しそうなスペース』というのは、ダメですか?」

ひらめき先輩
「ダメという問題じゃないけど、それって狭さの誇張に
なってるのかな?」

デアくん
「そうか。その表現だと、窒息しそうな原因がいろいろ
考えられるってことですね」

アイちゃん
「じゃ、『猫の額ほどのスペース』というのは、
どうですか?」

ひらめき先輩
「ピンポーン! いいんじゃない。じゃ、次ね。
『仕事がたくさんある』を誇張法を使って言って
みてください」

アイちゃん
「『徹夜になりそうな仕事量』というのは?」

ひらめき先輩
「そういうのもありだと思うけど、もっと端的に言うと?」

デアくん
「あっ、『仕事の山』というのは?」

ひらめき先輩
「それそれ。じゃ、次の問題ね。『とても気が弱い』を
誇張法で言ってみてください」

アイちゃん
「えーと・・・、ほら、あれよ。えーと・・
『蚤の心臓』!」

デアくん
「それだ!」

ひらめき先輩
「それでいいと思います。ま、きょうこの辺にして
おきましょうか。次回は、緩叙法(かんじょほう)です。
お楽しみに」


参考文献:日本語のレトリック―文章表現の技法 (岩波ジュニア新書)

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