主語と接続語を使うにあたっての注意点。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「きょうも、主語と接続語の注意点を学びたいと思います。
まず、例文を書きますね」
(先輩、ミニ版のホワイトボードに書く)
五書が完全にそろった写本巻物として世界最古とみられる、
旧約聖書の「モーゼ五書」の12〜13世紀ごろの写本巻物が
大学図書館から見つかった。
アイちゃん
「うわぁ、分かりづらい文ですね」
ひらめき先輩
「その通り。デアくん、この文、どこが悪いと思う?」
デアくん
「アイちゃんのことが書かれていない点。なーんちゃって」
アイちゃん
「その冗句、前回の例文を読んでない人には分からないってば」
デアくん
「冗談はさておき、主語が長すぎること」
ひらめき先輩
「正解です。じゃ、アイちゃん、読みやすく書き直してみてください」
アイちゃん
「えっ、わたし・・・?」
(アイちゃん、書き直す)
旧約聖書の「モーゼ五書」の12〜13世紀ごろの写本巻物が
大学図書館から見つかった。五書が完全にそろった写本巻物
として世界最古とみられる。
ひらめき先輩
「ピンポーン! 2つの文にすれば、読みやすくなりますよね」
デアくん
「なるほど・・・・・・」
ひらめき先輩
「それじゃ今度は、これ。ひとつの単語を形容詞や文節で
修飾する場合です」
(先輩、ミニ版のホワイトボードに書く)
スタイリッシュなデアくんの靴
ひらめき先輩
「この例文の場合、 “スタイリッシュな”は、デアくんを修飾して
いるのか、靴を修飾しているのか、分かりづらいですよね。
靴がスタイリッシュということを表す場合、どうしますか?」
アイちゃん
「“スタイリッシュな”のあとに“、”を入れる」
(アイちゃん、書き直す)
スタイリッシュな、デアくんの靴
ひらめき先輩
「そうですね。では、デアくんに聞きます。
デアくんがスタイリッシュな場合は?」
デアくん
「“スタイリッシュなデアくんの”のうしろに“、”を打つ」
(デアくん、書き直す)
スタイリッシュなデアくんの、靴
ひらめき先輩
「見出しだったら、ありうるかもしれないけど。文中だったら、
点が邪魔するかもしれないので、例えば、“スタイリッシュな
デアくんが愛用する靴”とかにしたらどうでしょうか」
(先輩、ミニ版のホワイトボードに書く)
スタイリッシュなデアくんが愛用する靴
デアくん
「グッド、グッド・・・素晴らしい!」
アイちゃん
「単なる例文よ!」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」