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【誕生秘話】一世紀以上も日本人の胃を守ってきた薬。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

アイちゃん
「デアくん、どうしたの?
薬なんか飲んじゃって」

デアくん
「ちょっと食べすぎたみたい」

ひらめき先輩
「ちょうどよかった。これ飲んでみたら」

デアくん
「あっ、大田胃散ですね。
ありがとう、いい薬です・・」

ひらめき先輩
「よく知ってるね。でも、その言葉って、
薬を飲んだ人の感想じゃないって知ってた?」

アイちゃん
「えっ、そうじゃないんですか?」

ひらめき先輩
「それが違うんですよ。
大田胃散を飲んでいる人に向けて、
会社の感謝の気持ちを表しているんだって。
47年も使われているキャッチコピーです」

アイちゃん・デアくん
「そうなんだぁ・・」

ひらめき先輩
「この会社も大田胃散も133年の歴史が
あるんですよ。創業者は太田信義という方で、
槍術の指南役から官吏、そして商人になった
という、ちょっと変わった人だったそうです」

デアくん
「いまでいう脱サラですね」

ひらめき先輩
「そのときは40歳ぐらいで、
米穀仲買人になったんです。
でも、慣れない仕事だからストレスで、
いつも胃の調子が悪かったそうです」

アイちゃん
「そういう人でもストレスを感じるんだ・・」

ひらめき先輩
「で、ある日、英国人医師に処方してもらった
薬を飲んだら、胃の痛みが嘘のように治った。
これに感激した太田さんは、新しい商売を
思いついたというわけです」

デアくん
「米穀仲買人から薬屋さんに変身!?」

ひらめき先輩
「そうなんです。自分と同じように胃痛に
悩む人は多いはずだと考えて、処方をすぐに
買い取り、明治 12 年に『雪湖堂の胃散』と
名づけて販売を開始したということです」

アイちゃん
「先見の明があったんですね」

ひらめき先輩
「その 2 年後、紙袋だったパッケージを缶に
変え、名前も「太田胃散」となりました。
西洋医学による処方薬と缶入りスタイルという
目新しさが、文明開花の時流にマッチして
予想以上の売上げを記録したそうです」


デアくん
「ところで、大田胃散の胃散って、
どんな意味なんだろう?」

ひらめき先輩
「胃散の散は、粉末の意味です。
はい、きょうのお話はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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