【誕生秘話】進化しながら、のどを守って200年。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
デアくん
「ゴホン! ゴホン!」
アイちゃん
「デアくん、風邪引いたの?」
デアくん
「ちょっとのどが痛くて・・・」
ひらめき先輩
「ゴホン!といえば・・・?」
アイちゃん・デアくん
「・・・龍角散!」
アイちゃん
「あっ、わかった。きょうの話は龍角散ですね」
ひらめき先輩
「大当たり!」
デアくん
「きょうは、ピンポン!のダジャレはないんですか?」
ひらめき先輩
「同じダジャレを二回続けるのは野暮って
いうもんです。ところで、龍角散は、200年
くらいの歴史のある薬です」
アイちゃん
「200年というと、江戸時代ですね」
ひらめき先輩
「江戸時代の中期。東北地方の佐竹藩の御典医、
藤井玄淵という人によって藩薬として作られた
そうです」
デアくん
「以来、変わらず200年、ですか」
ひらめき先輩
「以来200年、日本人ののどを守ってきたのは
確かなんですが、変わらず、ではありません。
何事も共通していますが、時代とともに変わって
きたから、200年も続いてきたんですね」
アイちゃん
「伝統は、ただ維持するだけでは、守れないって
ことですね」
ひらめき先輩
「まず、藤井家の2代目の玄信さんが蘭学を学び、
西洋の生薬を取り入れて改良したそうです。
そして、3代目の正亭治さんが、佐竹藩の藩主の
喘息を治すためにさらに改良したということです。
龍角散と命名されたのも、この頃のようですね」
デアくん
「そんなに何度も改良されているんだぁ」
ひらめき先輩
「明治維新のとき、藩薬であった龍角散は藤井家に
下賜され、一般に発売されることになりました。
そして、4代目の藤井得三郎さんが現在のような
微粉末状に改良し、広告も積極的に行ったので、
全国的なヒット商品になったというわけです」
デアくん
「なるほど。ゴホン! ゴホン!」
アイちゃん
「デアくん、龍角散飲んだら?」
ひらめき先輩
「風邪じゃなくて、読書が足りないのかもよ?」
アイちゃん
「読書が足りない?・・・ああ、ショーユこと!」
ひらめき先輩
「はい、きょうのお話はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」