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【誕生秘話】会社の特色を出したくて生まれた横浜名物。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

アイちゃん
「デアくん、今日のお昼、何食べたの?」

デアくん
「シューマイ弁当」

ひらめき先輩
「シューマイ弁当か。じゃ、きょうはそれにしようかな」

デアくん
「ひらめき先輩、お昼はまだだったんですか?」

アイちゃん
「また始まった、デアくんの大ボケ。
きょうの話のテーマのことですよね、ひらめき先輩」

ひらめき先輩
「ザッツ・ライト!」

デアくん
「あ、それだと、ダジャレ難しいですね」

ひらめき先輩
「きょうは崎陽軒のシウマイの話ですが、
崎陽軒は最初からシウマイを作っては
いなかったんですよ」

デアくん
「えっ、そうなんですか?」

ひらめき先輩
「そうなんですよ。
じゃ、どういういきさつで崎陽軒のシウマイが
生まれたか、これからお話しますね」

アイちゃん
「わぁ、面白そう。興味津々」

デアくん
「ところで、興味津々の津々って、どういう意味?」

ひらめき先輩
「それはあとで・・・。1920年代半ばのこと、
当時の崎陽軒の野並茂吉社長は、自分の会社の
将来性を考えていたときに、崎陽軒には特色が
ないということに気づいたことが発端です」

デアくん
「会社や商品の独自性って、大事ですよね」

ひらめき先輩
「さらに、何か横浜名物は作れないかと・・・。
小田原には蒲鉾、沼津には羽二重餅があるようにね」

アイちゃん
「なるほど。静岡にワサビ漬、浜松にはウナギが
ありますね」

ひらめき先輩
「そこで、横浜南京街(現在の横浜中華街)を
歩きまわったんです。そのとき、突き出しに
出されるシューマイにひらめきを得たんです。
弁当の折詰には適しているのではないかと。
これが1927年のことです」

デアくん
「やっぱり、ひらめきか・・・。
それで崎陽軒のシウマイが生まれたんですね」

ひらめき先輩
「ところが、そう簡単にはいかなかったんです」

アイちゃん
「えっ、どうしてですか?」

ひらめき先輩
「それが、冷めたらおいしくなかったんですね。
そこで、南京街の点心の職人・呉遇孫という人を
スカウトし、試行錯誤の末、冷めてもおいしい
シウマイを完成させたそうです。さらに、揺れる
車内でもこぼさないよう、ひとくちサイズにした
んですね。これが1928年3月のことです」

アイちゃん
「めでたし、めでたし、ですね」

デアくん
「ひらめき先輩。ところで、後回しになった
興味津々の津々はどういう意味ですか?」

ひらめき先輩
「ああ、それね。興味津々の津々は、
次々と水が湧き出てくるという意味です。
津波のときにも、この字を使いますね。
ちなみに、この反対語は、興味索然
(きょうみさくぜん)です」

デアくん
「分かりました。ありがとうございました」

ひらめき先輩
「はい、きょうのお話はこれでシウマイ。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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