HOMEHowto

【誕生秘話】災い転じて、柿の種。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

アイちゃん
「あら、柿の種じゃないですか。ひらめき先輩、
好きなんですか?」

浪花屋製菓の「元祖柿の種」

デアくん
「僕も、だーい好き!」

ひらめき先輩
「コーヒーというより、ビールだね(ポリポリ・・)」

アイちゃん
「分かった!」

デアくん
「どうしたの、アイちゃん、いきなり大声出して」

ひらめき先輩
「分かっちゃった?」

デアくん
「いやだなぁ、僕だけわからないなんて」

アイちゃん
「デアくん、まだ分かんないの? きょうの話の題材よ」

デアくん
「なーんだ。そうならそうと言ってくださいよ。
人が悪いなあ、二人とも」

ひらめき先輩
「ところで、デアくん。柿の種は、どうやって
生まれたか知ってる?」

デアくん
「柿の種ですか。柿の種、柿の種・・、
アイちゃん知ってるの?」

アイちゃん
「決まってるでしょ。柿から生まれたのよ」

ひらめき先輩
「正解!」

デアくん
「ええ、本当ですか?」

アイちゃん
「冗談に決まってるでしょ」

ひらめき先輩
「ハハハ、ある意味、当たってる」

アイちゃん
「ええ、そうなんですか?」

ひらめき先輩
「詳しいことは、あとのお楽しみということで。
まず、柿の種を最初に作ったのは、新潟県長岡
市にある浪花屋製菓の創業者・故、今井與三郎
さんという方です。1923年(大正12年)の創業
当初は、薄くスライスした餅を何枚かに重ね、
小判型の金型で切り抜いて作っていたそうです」

デアくん
「えっ、最初からあの形じゃなかったんですか?」

ひらめき先輩
「デアくん、いい質問ですね。最初は小判型だっ
たんですよ。で、ある日、その金型をうっかり踏
み潰してしまったんですね。でも、直さずそのま
ま使って作ったのが、この三日月型の始まりだそ
うです」

アイちゃん
「へぇ、そんなきっかけだったんですか?」

デアくん
「これだから誕生秘話は面白い」

ひらめき先輩
「やはり、最初はいびつな形のせいで売れなかった
そうです。ある小売店の主人が“こんな歪んだ小判
型はない。形は柿の種に似ている”と言われ、それ
がヒントとなって大正13年に“柿の種”が誕生した
そうです」

アイちゃん
「何が功を奏するか分からないですね」

デアくん
「これは柿の種だけだけど、いつからピーナッツが
入るようになったんですか?」

ひらめき先輩
「それも、いい質問ですね。実は、ピーナッツを入
れるようになったきっかけには諸説あるんですよ。
ひとつは帝国ホテルの酒場が、日本らしさを出すた
めピーナッツに柿の種を混ぜたのが始まりというも
の。もうひとつは亀田製菓の創業者の妻が店番をし
ていたときに、ピーナッツと柿の種をたまたま一緒
に食べたのが始まりというもの。いずれにしても、
1966年に亀田製菓がピーナッツ入りのものを初めて
商品化しました」

アイちゃん
「ああ、ビールが飲みたくなっちゃった!」

デアくん
「でしょう!」

ひらめき先輩
「じゃ、今夜、行くか!」

アイちゃん
「行きましょ! 行きましょ!」

デアくん
「行こっ! 行こっ!」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

このページのトップへ
ブログパーツ inserted by FC2 system