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【誕生秘話】お菓子メーカーから生まれた使い捨てカイロ。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「きょうは使い捨てカイロの話でもしましょうか」

デアくん
「いいですね。寒さ本番ですし・・」

ひらめき先輩
「使い捨てカイロが生まれたのは、1978年のこと。
“ホカロン”という名前で発売されました」

アイちゃん
「ホカロンは、爆発的なヒット商品となりましたよね」

デアくん
「なった、なった」

ひらめき先輩
「あのメーカーは、実は、お菓子メーカーなんですよ」 

アイちゃん
「えっ、そうだったんですか?」

デアくん
「それは、お菓子な話だ。うんうん」

アイちゃん
「また始まった・・・」

ひらめき先輩
「確かにおかしな話でしょ?」

アイちゃん
「ひらめき先輩まで・・」

ひらめき先輩
「いやいや、これはダジャレじゃなく、ちゃんと
した意味ですよ。ホカロンをつくったメーカーは、
ロッテです」

アイちゃん
「えっ、あのロッテなんですか?」

デアくん
「どうしてお菓子メーカーが・・・」

ひらめき先輩
「実はね、もともとカイロをつくろうとしていた
んじゃなかったそうです」

デアくん
「えっ? 何をつくっていたんですか?」

ひらめき先輩
「お菓子を酸化から防ぐ脱酸素剤を開発していた
そうです」

アイちゃん
「脱酸素剤が、カイロに?」

ひらめき先輩
「鉄を酸化させて酸素を消費する脱酸素剤の効率
を上げるために大型のものをつくっていたときに、
予想に反して熱をもってしまったんですね」

デアくん
「じゃ、失敗だったんだ」

ひらめき先輩
「そうですね、そこだけを見れば。でも、それを
単に失敗としなかった。鉄はサビるときに酸化熱
を発するんですが、これを何かほかに使えないか
と考えたんです。このケースは、応用という発想
から、使い捨てカイロという画期的な商品が生ま
れたわけです。いまでは20数社から商品化され、
貼るタイプ、靴の中に入れるタイプ、座布団タイ
プなどいろいろな形態のものが出ていますね」

デアくん
「発明とか新製品とか、そういうものって、失敗
から生まれることが本当に多いですね」

アイちゃん
「失敗を失敗で終わらせるか。それとも、それを
きっかけに新しい発想ができるかどうか、それが
分かれ道なんですね」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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