【誕生秘話】緑茶のエスプレッソをつくれないか。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「デアくんは、仕事の合間に何を飲んでる?」
デアくん
「コーヒーが多いですね。アイちゃんは?」
アイちゃん
「私は緑茶が多いかな」
ひらめき先輩
「なるほど。きょうは緑茶の話をしようと思うん
ですが、『伊右衛門 グリーンエスプレッソ』って、
知ってる?」
アイちゃん
「飲んだことはないけど、コンビニで見たこと
あります」
デアくん
「僕も名前だけ・・・」
ひらめき先輩
「この商品は、緑茶なのにエスプレッソという
名前が付いています。つまり、緑茶のカテゴリー
でエスプレッソを目指した商品ということが
分かりますね」
デアくん
「アイデアで言えば、応用かな?」
アイちゃん
「そうかもね」
ひらめき先輩
「抹茶とうま味の強い煎茶をブレンドしたお茶で、
コーヒーを楽しむ人が求めるコクや香りを追究した
商品です」
アイちゃん
「そういうものを開発するということは、PETボトル
のお茶の消費が低迷してきたのかしら」
デアくん
「でも、伊右衛門はよく売れているんじゃない」
ひらめき先輩
「たぶん、新商品の提案による市場の活性化と
伊右衛門ブランドの強化じゃないかと思います」
デアくん
「この商品は売れたんですか?」
ひらめき先輩
「2011年9月の販売開始当時の話によると、年間
60万ケースの目標を1カ月で突破したそうです」
アイちゃん
「確か、容器はPETボトルではなかったですよね」
ひらめき先輩
「コーヒー飲料で人気のある広口ボトル缶ですね」
デアくん
「あれって、香りが鼻に届きやすいんですよ」
ひらめき先輩
「この商品の成功は、もちろん、味も大事なんだ
けど、発想の勝利でもありますよね。緑茶という
伝統的な商品の枠にとらわれず、応用というアイ
デアで商品化したのがすごい点だと思います」
アイちゃん
「やっぱり、アイデアって勇気も必要ですね」
デアくん
「従来の常識にとらわれない勇気ですよね」
ひらめき先輩
「ネーミングもいいですね。緑茶と言えば、漢字
がふつうなんですけど、ふつうにしなかったのも
成功の要因のひとつだと思います」
デアくん
「今の時代、いろんな商品があふれているから、
ふつうに考えていたら新しいものなんか考えられ
ないですよね」
アイちゃん
「ほんと。そのとおりだと思う」
デアくん
「きょうのアイちゃん、いつになく素直だね。
なんか怖いな・・」
アイちゃん
「何か、言った?」
デアくん
「いや、べつに・・」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」