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【誕生秘話】「カロリズム」差別化の決め手は、視覚化。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「きょうはタニタの『カロリズム』という商品を
採り上げてみたいと思います」

アイちゃん
「カロリズム?」

デアくん
「食べたもののカロリーを測ってくれるのかな?」

ひらめき先輩
「これは、1日の総消費カロリーがグラフで表示
される活動量計です。あらかじめ年齢、性別、身長、
体重などの本人情報を登録して、本体を胸ポケット
などに装着して使います」

アイちゃん
「へぇ、1日の総消費カロリーがチェックできる
んだ」

ひらめき先輩
「歩くときだけじゃなく、机で仕事をするとき
などの身体の動きを検知して、消費カロリー量
を測定するほか、脂肪燃焼量や運動量の単位で
あるエクササイズも計算できるそうです」

デアくん
「机で仕事しているときの消費カロリーまで
計算できるなんて、すごいですね」

ひらめき先輩
「その秘密は、タテ・ヨコ・ナナメを感知できる
3Dセンサーです。タニタでは2006年に業界で初
めてカバンに入れていても計測できる3Dセンサ
ーによる歩数計を商品化した実績があります」

アイちゃん
「歩数計で、すでに3Dセンサーを採用していた
んですか?」

ひらめき先輩
「タニタの研究部門では、歩数計が発売当初から
3Dセンサーをほかの用途にも応用しようと考えて
いたようです。そのひとつが消費カロリーの計測
だったんです」

アイちゃん
「アイデアで言えば、応用の発想ですね」

デアくん
「うんうん、応用応用・・」

ひらめき先輩
「タニタの歩数計はすでに消費カロリーを測る
機能があり、店頭でその説明をすると、多くの
人が驚いていたらしいです。でも、歩くだけで
の消費分なので、1日の総消費カロリーをどの
ように正確に計測するかが課題だったんです」

デアくん
「なるほど・・」

アイちゃん
「特定の動きでのカロリー消費の計測は簡単か
もしれないけど、一日となると難しそう」

ひらめき先輩
「半年かけて実験した結果、消費カロリーを割
り出す方法が見つかり、商品化のゴーサインが
出るところまで来るんですが、ここで1つの問
題にぶつかるんですよ」

アイちゃん
「うーん。試練が続きますね」

デアくん
「どんな問題なんですか?」

ひらめき先輩
「カロリズムは価格が8000円ほどで、歩数計の
ほぼ2倍の価格。ひと目で歩数計との違いが分か
らないと、値段の高い歩数計と誤解されてしまう
という危惧があったんです」

アイちゃん
「発売前に気がついてよかったですね」

デアくん
「確かに・・。で、どう解決したんですか?」

アイちゃん
「ここからが腕の見せどころ、っていうか、
アイデアの見せどころですね」

ひらめき先輩
「そこで、刻々と変わる消費カロリーを視覚化
すれば、歩数計との違いがひと目で分かると考
えたわけです。で、導入したのが、棒グラフ表
示機能だったんです」

アイちゃん
「なるほど。機能の違いを視覚化したわけですね」

デアくん
「視覚化というアイデアがあったか。素晴らしい!」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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