【誕生秘話】自動販売機の奥行を10分の1にしたアイデア。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「きょうは、いろんな所で活躍してる自動販売機
の話です。そこで、二人に問題です」
アイちゃん
「ほら、来た。ひらめき先輩お得意のいきなりの
問題・・」
デアくん
「さっきから、いやな予感がしてたんだ」
ひらめき先輩
「まあまあ、そう言わんと。自動販売機のコイン
投入口には、タテ型とヨコ型の2種類があるのを
知ってた?」
アイちゃん
「えっ、そうでしたっけ?」
デアくん
「そう言えば、あったような、ないような・・」
ひらめき先輩
「これが問題じゃないんだけど。もし場所が狭くて、
とくに奥行きがない場合、どちらの自動販売機を
使う?」
デアくん
「コイン投入口がタテ型のものにするか、それとも
ヨコ型のものにするかという意味ですか?」
ひらめき先輩
「そうです」
アイちゃん
「うーん。コイン投入口の違いで、そんなに違いが
あるのかな?」
デアくん
「入れ方の問題だけだから、関係ないんじゃない?」
アイちゃん
「だったら、問題にならないんじゃない?」
デアくん
「そうか・・。待てよ。ドリンクの自動販売機って、
どっちだっけ?」
アイちゃん
「そんなの、覚えてない・・」
デアくん
「切符売り場の自動販売機は、どっちだったかな?」
アイちゃん
「忘れちゃったわ。最近、切符買わないし・・」
デアくん
「そうだね。あっ、確か、タテだったような気がする」
ひらめき先輩
「で、答えは?」
アイちゃん
「えーと、えーと。そんなにせかさないでくださいよ」
デアくん
「タテとヨコ、どう違うのかな?」
アイちゃん
「タテなら、コインは転がりやすいよね。ヨコは・・」
デアくん
「ヨコは転がらずに滑って落ちる? えー、それが
分かったからって・・」
ひらめき先輩
「タイムオーバー。名探偵の推理、このぐらいに
しておきますか。答えを言いますね。正解は、
ヨコ型の自動販売機です」
アイちゃん
「えー、そうなんですか? 根拠は何ですか?」
デアくん
「それ、知りたーい」
ひらめき先輩
「根拠はですね、コイン識別装置の違いです。
タテ型の投入口だと、コインは転がって素早く
識別装置に入るけど、実は、スペースをとる
という欠点があるんです」
アイちゃん
「そうなんだ」
デアくん
「タテ、ヨコでねぇ・・」
ひらめき先輩
「ドリンクやタバコなどの自動販売機は、設置
場所の都合上、できるだけコンパクトなデザイン
にしなければならないから、奥行きの短いヨコ型
の自動販売機を使っているということです」
アイちゃん
「そんなに違うんですか?」
ひらめき先輩
「最近はいろいろあるそうですが、ヨコ型の奥行は
タテ型の10分の1の大きさらしいですよ」
アイちゃん
「へぇ? そんなに違うんですか」
デアくん
「それは知らなかったな」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」