アイデア開発で成功しない人の共通点とは。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「デアくん、元気ないじゃない。どうしたの?」
デアくん
「えっ、そう見えますか?」
アイちゃん
「ほかに見ようがないくらいよ。失恋でもしたの?」
デアくん
「失恋の方がましだ」
ひらめき先輩
「どうしたんだよ。言ってごらん」
デアくん
「実は、コンペの仕事を担当しているんだけど、
なかなかアイデアが出なくって。才能がないのかな、俺?」
アイちゃん
「そんなことで悩んでるの?」
ひらめき先輩
「まあまあ。で、いつからやってるの?」
デアくん
「アイデアを考え始めてから3日目です」
アイちゃん
「まずコンセプトを考えて、それに基づいてちゃんと
やってるんでしょうね?」
デアくん
「やってる・・」
アイちゃん
「いままでに何案ぐらい出たの?」
デアくん
「1案だけ・・」
アイちゃん
「1案?」
ひらめき先輩
「大丈夫だよ、デアくん。心配ない」
デアくん
「徹夜してやってるんだけど、全然、出ないんですよ」
ひらめき先輩
「デアくん、不安ばかりでしょ?」
デアくん
「ええ、だって、コンペなんですよ。負けたら
恥ずかしいし・・」
アイちゃん
「恥ずかしいことなんてないわよ。コンペなんて、
運もあるんだから」
ひらめき先輩
「そうだよ。アイデアが出ないのは、デアくんの
才能のせいじゃないと思うな」
デアくん
「そんな慰めはいいですよ」
ひらめき先輩
「アイデアが出ない理由は、別のところにあるね」
アイちゃん
「別のところ?」
ひらめき先輩
「そう。コンペに勝たなきゃならないというストレスと
いいアイデアがでなかったらどうしようという不安が、
ヒラメキを止めてしまっているんだよ」
デアくん
「・・・・?」
ひらめき先輩
「もっと気楽に考えた方がアイデアが出ると思うよ。
仕事を楽しむんだよ。そして、絶対にいいアイデアが
出ると思って取り組むことだよ」
アイちゃん
「アイデアがなかなか出ないのは、誰だって同じだと
思うわ。だから、自分に才能がないなんて、決めつけ
なくてもいいんじゃない」
デアくん
「アイちゃん・・・」
ひらめき先輩
「エジソンは成功しない人の特徴として、こんなことを
言ってるよ。“ほとんどすべての人間は、もうこれ以上
アイデアを考えるのは不可能だという所まで行きつき、
そこでやる気をなくしてしまう。いよいよこれからだと
いうのに”ってね」
デアくん
「そうか、これが普通なんですね。これからが本番なんだ」
アイちゃん
「そうよ、デアくん。もうこれ以上でないと思うくらい
考えたら、ちょっと一休みするのよ。考えない時間を持つ
ことも必要よ。潜在意識に任せて、ヒラメキを待つのも
大事な仕事のプロセスなんだから」
ひらめき先輩
「アイちゃんの言うとおりです!」
デアくん
「俺、かなり焦ってたみたい。ひらめき先輩、愛ちゃん、
ありがとう。俄然、やる気が出てきました」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」