インスピレーションと人間の器。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「きょうはインスピレーションと人間の器についてです」
アイちゃん
「人間の器?」
デアくん
「インゲンの器?」
アイちゃん
「何、一人でボケてるのよ」
デアくん
「へへへ、たまにはボケないと退屈しちゃうでしょ」
アイちゃん
「誰が?」
デアくん
「アイちゃんが・・」
アイちゃん
「なにーっ!」
ひらめき先輩
「ままま、ケンカはそれくらいにして。話を続けますよ。
で、インスピレーションは、誰にでも同じように同じものが
降りてくるかと言えば、そうじゃないですよね。
これは分かるでしょ?」
アイちゃん
「はい。やっぱり、人が違えばインスピレーションの
降り方も内容も違うと思います」
デアくん
「内容どころか、最近はお目にかかったことがない」
ひらめき先輩
「ハハハ、デアくんは面白いことを言うね」
アイちゃん
「ひらめき先輩、あまりデアくんを甘やかさないでください」
デアくん
「たまにはアイちゃんの冗談を聴いてみたいな」
アイちゃん
「誰が言うものですか」
ひらめき先輩
「はい、そこまで。で、インスピレーションの質と量は、
それを受け止める人の器の大きさに比例すると言えるんです。
どういうことかと言うと、ふつうの小学生に、ある日突然、
特殊相対性理論のようなアイデアがインスピレーションとして
降りてこないということです。特別な使命をもった人は
別として、自分の能力をはるかに超えるようなヒラメキを
得ることはほとんどありえないということなんです」
アイちゃん
「それは分かるような気がします」
デアくん
「そういう意味での器か。なるほど・・」
ひらめき先輩
「だから、日頃からいろんな知識を蓄積しておくことが
大事なんですよ。エジソンは書店の本を棚ごと買い占める
というほどの読書家で、実験の合間にありとあらゆる分野の
本を毎日3冊も読破していたそうです」
アイちゃん
「へぇ、すごい努力家!」
デアくん
「毎日3冊か。僕は月に3冊も読んでないな」
ひらめき先輩
「さらに言うとね。15歳のときには、デトロイト図書館の
蔵書をすべて読破したという速読の達人でもあったんです」
アイちゃん
「ひゃーっ!」
デアくん
「それだけでも天才!」
ひらめき先輩
「本当ですね。だから、僕らも自分の専門以外の分野にも
積極的に関心を持って、コツコツと情報を取り入れるように
しましょうね。幅広いジャンルの知識を持っていると、
アイデアの発想もそれだけひろがりますから。というところで、
きょうは、この辺でお開きとしましょうか。
では、次回をお楽しみに」