インスピレーションの質と量。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「きょうはインスピレーションの話をしましょう」
アイちゃん
「うわっ、面白そう!」
ひらめき先輩
「アイちゃんは、インスピレーションが降りやすい
ですか?」
アイちゃん
「たまにですけど、感じるときがありました」
ひらめき先輩
「デアくんは、どう?」
デアくん
「えっ、僕ですか? あまり感じたことないな」
ひらめき先輩
「急に声が小さくなっちゃったね。インスピレー
ションと言うと、特別なことのように思えるけど、
実は、みんなに降りているんだよね。ただ、それ
をインスピレーションと感じていないだけで」
アイちゃん
「そうなんですか?」
デアくん
「ふーん」
ひらめき先輩
「二人とも、天から声が聞こえてくるような印象を
持ってるんじゃない?」
アイちゃん
「そうですね。ある日突然、アイデアが降って湧い
てくるみたいな感じかな」
デアくん
「神のお告げ的な・・・」
ひらめき先輩
「ハハハ、やっぱり。でも、実際はそうじゃないん
ですよ。まあ、いろいろなケースはあると思うけど、
僕たちレベルでは、インスピレーションが降りても
自分で思いついたように感じるので、意外と気づか
ないでいることが多いんですよ」
デアくん
「そうなんだ。じゃ、仕事で自分が考えたつもりでも、
その中にはインスピレーションが降りたものも含まれ
ているということですね?」
アイちゃん
「なるほど」
ひらめき先輩
「で、きょう話したかったのは、インスピレーション
の質と量についてです」
アイちゃん
「インスピレーションの質と量?」
デアくん
「例えば、ふつうの小学生に特殊相対性理論のような
ものがインスピレーションとして降りてくることはな
いですよね。そういう高度なアイデアは、特別な使命
をもった人に降りることはあっても、一般人には自分
の能力をはるかに超えるようなヒラメキを得ること
はほとんどありえないという意味です」
デアくん
「なるへそ・・」
ひらめき先輩
「要するにインスピレーションの質と量は、それを受け
止める人の器の大きさに比例すると言えるんです。だか
らこそ、日頃からさまざまな知識を蓄積しておくことが
大事なんですね」
アイちゃん
「それを言いたかったんですね、ひらめき先輩は」
ひらめき先輩
「そうです。エジソンは書店の本を棚ごと買い占める
というほどの読書家で、実験の合間にありとあらゆる
分野の本を毎日3冊も読破していたそうです」
デアくん
「毎日3冊も?」
アイちゃん
「週刊誌ならともかく・・」
ひらめき先輩
「仕事に関係する専門知識は当然のことですが、それ
だけでは不十分です。自分の専門以外の分野にも積極
的に関心を持って、コツコツと情報を取り入れるよう
にしましょうね」
アイちゃん
「幅広いジャンルの知識を持っていると、アイデアの
発想もそれだけ拡がるし、引き寄せやすくなるという
ことですね」
デアくん
「あっ、それ、いま言おうと思ったのに・・・」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」