嵐が来る前の準備で決まるブレインストーミング。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「アイデアと言えば、いろいろな発想法がありますが、
デアくんは、どんなものがあるか知ってる?」
デアくん
「ブレインストーミングが有名ですね」
アイちゃん
「KJ法とか…」
ひらめき先輩
「じゃ、今日はブレインストーミング法について、おさらいして
みましょうか。ブレストは、みんながよく知ってるように、
グループでアイデアを出し合うときによく使われる手法ですね。
デアくんは、ブレストの4原則、知ってますか?」
デアくん
「えーと、他の人が出したアイデアを批判しない。
それから、できるだけたくさんのアイデアを出す。それから・・・」
アイちゃん
「それから、こんなことを言ったら笑われちゃうかなと思った
アイデアでも提案する」
ひらめき先輩
「それもあるね。それから・・・?」
アイちゃん・デアくん
「・・・・・」
ひらめき先輩
「他の人が出したアイデアをきっかけに、新たに思いついたものは
どんどん提案していく、ですね」
デアくん
「なるほど。そのほうが発想が広がりますね」
ひらめき先輩
「じゃ、方法としては、どんな手順でやりますか?」
アイちゃん
「まず、人を決めて会議室に集める。集まったら、
進行役が資料配り、会議の趣旨を話す」
デアくん
「そこで、自由に意見を言い合う・・・」
ひらめき先輩
「それだったら、普通の会議と変わらないですね。
ブレストの場合、やはり事前の準備が必要です」
アイちゃん
「えっ、ブレストって、事前に準備するものってあるんですか」
ひらめき先輩
「もちろんです。どんなテーマについてアイデアを出すのか
ということを決めておくことが大事です」
デアくん
「なんだ。ぶっつけ本番でいいのかと思ってました」
アイちゃん
「あたしも・・・」
ひらめき先輩
「そうじゃないんですよ。テーマも具体的で明確なほどいいです。
例えば、この例がいいかどうか分からないけど、“これからの銭湯は
どうあるべきか?”というより、“銭湯のサービスで、現在はないけど、
あってもいいサービスは何か”というようにできるだけ絞り込んだ
テーマがいいです。そうでないと、考える範囲が広すぎたり、
切り口が多すぎてしまうからです」
デアくん
「あ、銭湯と聞いて、いま思いついちゃいました。
例えば、銭湯に食堂があったらいいと思いませんか。
いろいろ行かなくて済んじゃうし…」
アイちゃん
「そうだ、銭湯にクリーニングの受付があったらいいと思いませんか。
お風呂に入ったとき着替えるから、そのついでにクリーニングに
出せたらいいですよね。銭湯に来るついでに持ってくるとか…」
ひらめき先輩
「なるほど。面白いアイデアですね。現実的かどうかは別として、
これから時々、発想の練習として、何かテーマを決めて、
ここでアイデア会議をやってみましょうか」
アイちゃん
「あ、いいですね。面白そう!」
デアくん
「やる!やる!」
ひらめき先輩
「話を戻しましょう。で、テーマやアイデアの例を決めておき、
会議の場所や日時を記したメモを作り、参加者を選び、
その人たちに事前に配布しておきます。
ブレストを始めるにあたっては、4原則をはじめ、進行役の役割など
いろいろあるんですが、経験から言うと、最も大事なことは、
ぶっつけでブレスト会議をしないことですね。
できれば、参加する人それぞれが事前にアイデアを考えて、
持ち寄ることが効果的です。
はい、きょうのお話はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」