思考にもクセがある。だから、アイデアに詰まるんだ。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「デアくんは、電車通勤?」
アイちゃん
「そうですよ」
ひらめき先輩
「じゃ、駅から家まで帰る道は決まってるでしょ?」
アイちゃん
「そうですね。早く帰りたいから、最短距離の道順ですね」
デアくん
「僕は駅まで自転車です」
ひらめき先輩
「デアくんは、自転車なんだ。 だったら、いろんな道を
通ったりするでしょ」
デアくん
「そんなこと、ないですね。一目散に家に帰りますね」
ひらめき先輩
「ハハハ・・・、一目散にね。人間の行動って次第に決まって
きて、同じことを繰り返すようになるんだね。習慣になるとい
うか・・・」
アイちゃん
「やっぱり、そのほうが楽ですからね」
デアくん
「そうそう。わざわざ遠回りなんかしたくないですよ」
アイちゃん
「それが何か・・・?」
ひらめき先輩
「いやいや、それが悪いって言ってるんじゃないよ。
ふと、思ったんだよね」
デアくん
「何を、ですか?」
ひらめき先輩
「人の思考も同じなんじゃないかなぁ、って。目には見えない
けど、何かを考えるときって、きっと、同じような道順と言うか、
思考方法をしてるんじゃないかと」
アイちゃん
「本人は気がつかないかもしれないけど、発想はいつも変わ
らないかもしれないですね」
デアくん
「だから、行き詰っちゃうのかな」
ひらめき先輩
「ということは、思考にもクセがあるってことだね。習慣的な
思考、とも言えるかな。だから、思考の道順を変えれば、
違う発想ができるかもしれないと思ってね」
アイちゃん
「なるほど・・・」
デアくん
「ふむふむ・・・」
ひらめき先輩
「思考の幅を広げるためには、興味のないものを読んでみる
とか、ふだんやらないことをしてみるとか、日頃の習慣を変え
てみるのもひとつの手かと。それを続けていると、それまで見
えなかったものが見えてくるんじゃないかな。」
アイちゃん
「関心が広がると、思考の視野も広がりますよね」
デアくん
「確かに、興味のあるものはよく読んだりするけど、興味のない
ものはまったく読まないな。反省、反省・・・」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」