アイデアハンティングの秘訣は、ダーツから学べ。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「デアくんは、ダーツをやったことある?」
デアくん
「ありますよ。ダーツぐらい・・・」
アイちゃん
「どうしたんですか、ひらめき先輩? ダーツバー
にでも行きたくなったんですか?」
ひらめき先輩
「いやいや、そうじゃないんだけど。ダーツって、
的があるから面白いんだなって、思ってね」
アイちゃん
「何、言ってるんですか、ひらめき先輩? 暑さの
せいでおかしくなっちゃったわけじゃないですよね?」
ひらめき先輩
「だって、そうでしょ? スイカ割りみたいに目隠し
してやったら、ダーツはちっとも面白くないでしょ?」
デアくん
「確かに・・・。的を狙えるから集中できるし、的に
当たるから面白い。目隠ししてダーツをやっても、
きっと、楽しくないかも・・・」
アイちゃん
「分かった! 言いたいことは別にあるんですよね、
ひらめき先輩?」
ひらめき先輩
「実は、アイデアハンティングと似てるかなと」
デアくん
「ダーツがですか?」
ひらめき先輩
「そう。アイデアを考えるときって、ただ漠然と考え
られないでしょ。考えられるけど、暗中模索してる
だけじゃ、的を得たアイデアなんて出ないじゃない」
デアくん
「あっ、それ、ダジャレですか?」
ひらめき先輩
「いや、その、たまたま。そうって、言えばよかった
かな。ま、とにかく、アイデアを効率よく考えるには、
まずアイデアの方向性をきっちりと決めてから始め
ないと、いつまでたってもアイデアなんか出ないし、
出たとしても使えないアイデアだったりするからね」
アイちゃん
「なるほど。何のためのアイデアかとか、押さえて
おくべき要素は何かとか、そういうことをあらかじめ
決めておかないと、アイデア開発は始められません
よね」
ひらめき先輩
「こういう方向でアイデアを考えればいい、という
ことが明確になれば、あとはその方向でアイデア
ハンティングをするだけでいい」
デアくん
「そうか。方向が決まってないってことは、的のない
ダーツをやってるのと同じってことか・・・」
アイちゃん
「さすが、デアくん! やっと気がついたわね」
デアくん
「ありがとう・・・・・。あっ、いま、やっとって言った?」
アイちゃん
「気にしない、気にしない」
ひらめき先輩
「事前に方向を決めずにアイデアハンティングするって
ことは、目隠しをしてダーツをやるようなものと言いた
かったんですよ」
アイちゃん
「それって、すごく分かりやすい例えですね」
デアくん
「メモメモ・・・・」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」