第一歩は、休むことの大切さに気づくことだ。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
デアくん
「ひらめき先輩、きょうのテーマは何ですか?」
ひらめき先輩
「きょうは、休むことの大切さについてです」
デアくん
「これについては、結構、いい線行ってるかも」
アイちゃん
「どうして?」
デアくん
「だって、有休が残ってないくらい休んでるもん」
ひらめき先輩
「ははは。そっちの休みじゃないですよ」
アイちゃん
「ほら、ごらん。変だと思った」
デアくん
「えっ、そうじゃないんですか。あっ、分かった。
夏休みのこと?」
アイちゃん
「デアくん、暑さボケ?」
ひらめき先輩
「それは、ありうるな・・・。このところ、猛暑が続いて
いるからね。ま、冗談はともかくとして、同じ休みでも、
アイデア考案中の休みのことです」
デアくん
「あっ、了解!」
ひらめき先輩
「アイデアを考え始めると、それに没頭しちゃいますよね」
アイちゃん
「するする。特に、時間に追われているときなんか」
ひらめき先輩
「それはそれでいいんですけど、そればかりではいけない
ということが、初めのうちは分からないんですよ。私もそう
だったけど・・・」
デアくん
「だって、アイデアを出すぞ、という情熱がなきゃ、
アイデアなんて出ないですよね」
ひらめき先輩
「その気持ちは分かるけど。でも実際、経験を積んでくると、
仕事から離れているときに、インスピレーションが降りてくる
ことに気づくはずです」
アイちゃん
「そうか。ずっと考えていると、頭が過熱状態になって、
何も進まなくなっちゃうってことありますね」
ひらめき先輩
「それ、それ。頭がオーバーヒートしてるときって、インスピ
レーションは降りにくいんですよ。他のことをしてるときに、
アイデアがひらめくってことあるでしょ?」
アイちゃん
「そういえば、電車に乗ってるときとか、トイレにいるときとか、
そんなときにふと思いつくことってありますね」
デアくん
「あるある・・・・」
ひらめき先輩
「僕の場合、頭を洗っているときによくひらめくんですよ。
以前は起きる直前だったけど。最近、それがないのは、
暑いからかな? ま、とにかく、アイデアを考えるときは、
一定の時間集中して考えたら、考えない時間をつくる
ようにしましょう」
デアくん
「でも、どうしてなのかな?」
ひらめき先輩
「それはね、頭は休んでるけど、潜在意識は休んでいない
んですよ。潜在意識は、表面意識が活発に働いていると、
逆に働けないんです。だから、表面意識を休ませることが
必要なんですね。何でもないことだけど、これがインスピ
レーションを降ろしやすくするコツです。アイデアマンと言わ
れる人たちは、休む重要性をよく知ってるんです」
デアくん
「なるほど。メモメモ・・・・」
アイちゃん
「いま、さりげなく言ってますけど、これって、アイデアマンの
奥義なんじゃないですか」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」