KJ法、カードの声にそっと耳を澄ませよう。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、
ひらめき先輩、新入社員のアイちゃん、
デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「今度、トレーニングとしてアイデア会議をやる前に、
少し発想法の勉強をしておきましょうか」
アイちゃん
「そうですね。私たちはまだあまり詳しくないので、
お願いします」
デアくん
「よろしくお願いします」
ひらめき先輩
「先日はブレインストーミングの方法を話したので、
きようはKJ法について話しましょうか。
二人ともKJ法についてどのくらい知ってる?」
アイちゃん
「確か、川喜田二郎という方が考案したもので、
その人の名前をとってKJ法と言うんですよね」
ひらめき先輩
「そうです。よく知ってますね。で、KJ法の基本は?」
デアくん
「基本は、えーと、まず何かテーマに関して思いついた
アイデアをカードに書く。そして、それらをテーブルの
上とかに並べる・・・」
ひらめき先輩
「いいぞ、いいぞ、その調子」
デアくん
「で・・・で・・・」
アイちゃん
「で、内容が近いと思うものを集めて、グループごとに
タイトルをつける」
ひらめき先輩
「いいですね。それから?」
アイちゃん
「それから・・・。あとは先輩にお任せします(笑)」
ひらめき先輩
「しょうがないなぁ。それから、さらにグループを
まとめて、できれば10グループ以内になるように
してタイトルをつけます。だから、小さなグループ
がひとつだけのものや、いくつかのグループがひと
つになったものができます」
アイちゃん
「あ、そうそう、思い出した。そのあと、それらの
カードの束を大きな紙の上に置いて・・・何だっけ?」
ひらめき先輩
「つながりのありそうなグループを考えながら束を
並べ替えたりします。そして、ひとつの大きな束に
なったグループを最小単位のグループまでほぐしま
す。例えば、グループの束が3つある場合は、3つ
にほぐします。もちろん、ひとつのグループの場合
は、そのままで・・・」
アイちゃん
「それで、ほぐしたグループを線で囲み、関連する
グループに矢印を書く、でしたよね、先輩?」
ひらめき先輩
「そうです。関連したカードで、筋の通った内容で
文章化できたら成功ですね。グループ分けのときの
注意点は、あまり固定観念にとらわれずに、直感的
にというか、カードが語りかけてくる声に耳を澄ま
せて素直な気持ちでやることですね」
デアくん
「へえ。簡単だと思ったけど、意外と難しそうだなぁ」
ひらめき先輩
「はい、きょうのお話はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」