アスリートの世界記録の裏にはコーチの存在がある。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「そういえば、イチロー選手がとうとう4000本安打を
達成しましたね」
デアくん
「すごい記録ですよね」
アイちゃん
「日本人として誇りに思う」
ひらめき先輩
「あのイチロー選手も、プロになりたての頃は、
いろいろ苦労があったみたいです」
デアくん
「へぇ、そうなんですか?」
ひらめき先輩
「プロになった最初の年、二軍にいたイチローは
高打率を達成して、シーズン途中で一軍に昇格
したんです」
アイちゃん
「イチロー選手は、二軍にいたんですか」
ひらめき先輩
「で、次の年、所属チームの方針により、フォームの
矯正指導を徹底的に受けたんですね。そうしたら、
フォームを崩して散々な結果に終わったんです」
デアくん
「あの、イチロー選手が・・・?」
ひらめき先輩
「それで二軍に戻ったんだけど、打撃コーチはイチロー
のひどいフォームを見て、びっくりしたそうです。そこで、
元のフォームに戻して練習を続け、再び、一軍へ上がっ
たんだけど、首脳陣はイチローのフォームを酷評した
そうです。打撃不振になった際、一軍打撃コーチから
フォームの改造を強要されたそうですが、拒否を続け
たため二軍落ちとなったんです」
アイちゃん
「まあ、かわいそう」
ひらめき先輩
「しかし、その後も二軍打撃コーチとともにフォームの
改良を重ねていったんですね。翌年、一軍の監督と
コーチが変わり、イチローの打ち方も認められたそう
です。で、1994年、プロ野球史上初となる200本安打
を放つことになるわけです」
デアくん
「あのイチロー選手に、そんなに紆余曲折があった
なんて知らなかったな」
アイちゃん
「わたしも・・・」
ひらめき先輩
「で、ここで言いたかったのは、コーチの存在がいかに
重要かということなんです」
デアくん
「なるほど・・・コーチの大切さと言えば・・・」
アイちゃん
「そう、野球の選手に限らず、アスリートはみんな
同じことが言えるかもしれないですね」
デアくん
「それ、いま言おうと思ったのにーっ!」
ひらめき先輩
「まあまあ。なぜ、アスリートにコーチが必要かと言うと、
デアくんは何だと思う?」
デアくん
「えっ、ぼ、僕ですかぁ? やっぱり、高度な技術を教えて
もらうことかな」
ひらめき先輩
「もちろん技術的なことも大事だけど、それ以上にメンタル
トレーニングの方がもっと重要で、そこの部分を達成できな
いと大記録は生まれないそうです。でね、アイデア開発も、
コーチの協力によって個人の中にある思い込みや固定観念
を外すことができれば、アイデアの出る打率は違ってくると
言いたかったんですよ」
デアくん
「なるほど。思い込みや固定観念なんて・・・」
アイちゃん
「自分では気づかないし、取り除けないですもんね」
ひらめき先輩
「そういうこと!」
デアくん
「またアイちゃんに話を横取りされた。話を返せーッ!」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」