エジソンなら、何と言うだろうか。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「デアくん、アイデア開発には何がいちばん必要
だと思う?」
デアくん
「やっぱり、粘り強く考えることだと思います」
アイちゃん
「私も同感。出るまで、ひたすら努力する」
ひらめき先輩
「確かに、無難な答えですね。でも、意外と、
そういうところに落とし穴があったりして」
デアくん
「落とし穴、ですか?」
アイちゃん
「でも、それしかないんじゃないかな・・」
ひらめき先輩
「本当にそう思う?」
アイちゃん
「なんか、意味深だなぁ」
デアくん
「いやな予感・・」
ひらめき先輩
「アイデアに必要なのはそれだけ? 努力だけで
誰もがアイデアを出せるということね?」
アイちゃん
「あれ? 違うみたいよ、デアくん」
デアくん
「他に、何かあったっけ? あっ、あった!」
アイちゃん
「なに、なに?」
デアくん
「アイデアが出やすい場所!」
ひらめき先輩
「はい、時間です! そういうことも大事だけど、
もっと本質的なこと。それは、ヒラメキです」
アイちゃん
「ああ、ヒラメキね・・」
デアくん
「なーんだ・・」
ひらめき先輩
「当たらなかったのに、そんな言い方はないよな。
エジソンも言ってるよ」
アイちゃん
「あ、分かった。天才は1%のひらめきと99%の汗、
でしょ?」
デアくん
「でも、やっぱり、努力を強調してますよね、
その言葉は」
アイちゃん
「エジソンのような天才でも、ヒラメキに頼らず、
努力を怠るなって言ってるわけだし・・」
ひらめき先輩
「それが違うんですよ。誤訳だと言う人もいる
くらいで、現に、エジソン自身がこんなことも
言ってます。聞きたい?」
アイちゃん
「またーッ! すぐじらすんだから・・」
デアくん
「早く教えてくださーい!」
ひらめき先輩
「はいはい。よく聞いてくださいよ。
私の言葉が誤解されてしまったようだ。99%の汗
ばかり強調されている。汗を流せば何でも成功す
ると思うのは間違いだ。私は1%の閃きと言った
はずだ。1%の閃きを無視してはならない、って」
アイちゃん
「そうだったんですね」
デアくん
「1%の閃き、か・・」
ひらめき先輩
「この場合、1%の閃きは例えであって、数字が
大切じゃないのは分かりますよね。1%であって
も、ヒラメキの中には偉大な発明や発見のヒント
が含まれているわけですから、それを抜きにして
驚くようなアイデアは生まれないってことを、
エジソンは言いたかったんじゃないかと思います」
デアくん
「ヒラメキを大事にしようっと!」
アイちゃん
「たかがヒラメキ、されどヒラメキ、ですね」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」