「発想の逆算術」でアイデアの原点を推理してみよう。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
アイちゃん
「ひらめき先輩、きょうの話は何ですか?」
ひらめき先輩
「うーん、まだ決まってないです。たまには趣向
を変えてみようかなと思ってるんですよ」
デアくん
「趣向を変える? どんなものに変えるんですか?」
ひらめき先輩
「そうですね。たとえば、アイデアの原点を推理
してみるというのは、どう?」
アイちゃん
「アイデアの原点を推理してみる?」
デアくん
「なんだか、探偵みたいですね」
ひらめき先輩
「まあ、そんなとこかな」
アイちゃん
「えっ。そんなとこですか?」
デアくん
「なんか、面白そう!」
ひらめき先輩
「別の言葉で言えば、発想の逆算術だね」
アイちゃん
「発想の逆算術? ますます分からなくなってきた」
デアくん
「あれ、探偵じゃないの? 数学ですか?」
ひらめき先輩
「いやいや、そうじゃなくて。例えばね、私たち
の身の回りには、たくさんの便利な製品やサービ
スがあふれているでしょ。それらのものは最初か
ら存在してたわけじゃなく、何らかの目的や理由
があって生み出されてきたはずです」
デアくん
「確かに・・・」
ひらめき先輩
「そこで、発想力のトレーニングとして、商品や
サービスのアイデアが生まれてきた過程を推理し
てみようというものです」
アイちゃん
「なるほど。アイデアを考えるのではなく、逆に、
つくりだされた商品からアイデアの素を探ろうと
いう試みですね」
ひらめき先輩
「試みというほど大げさなものじゃないんだけど、
逆に考えることで、新商品のつくり方や発想の仕
方の刺激になると思ってね。」
デアくん
「それで、発想の逆算術なんですね」
ひらめき先輩
「発想力を高めるためには、もちろん、“使う側の
視点”を持つことも大事だけど、“作る側の視点”
を拡大することがポイントとなるからね」
アイちゃん
「じゃ、何からやりましょうか?」
ひらめき先輩
「それからもうひとつ。このトレーニングでは、
アイデアの原点をさかのぼって考えることが大事
なのであって、推理が正しいかどうかは特に気に
しなくていいですよ。それがある程度できるよう
になってくると、そこから新商品や新企画のアイ
デアがつくれるようになってきます」
アイちゃん
「すごい! 早くやってみたい!」
デアくん
「やろう、やろう!」
ひらめき先輩
「でも、きょうは長くなるから、実際にやるのは
今度にしませんか?」
デアくん
「もう、こんな時間か?」
アイちゃん
「残念ですけど、今度ということで・・」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」