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シャーボをつくる側の視点を推理する。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。

ひらめき先輩
「きょうは、発想の逆算術の題材としてシャーボ
を採り上げます」

デアくん
「あっ、知ってる。ボールペンとシャープペンシル
が一緒になった筆記具ですよね?」

ひらめき先輩
「そうです。きょうの題材は簡単すぎたかな」

アイちゃん
「特長が一目で分かりますね。でも、これが出る
までは、こういう商品はなかったんでしょ?」

ひらめき先輩
「なかったですね。1977年に革新的な商品として
ゼブラから発売されました。この商品のキャッチ
コピーは、“右に回すとシャープペンシル、左に
回すとボールペン。1本で2本分”でした。
ネーミングも秀逸ですし、キャッチコピーも商品
の特長を見事に表わしてますね」

デアくん
「シャープペンシルとボールペンで、シャーボか」

ひらめき先輩
「筆記用具っていつの間にか増えてしまい、携帯
するのに邪魔になってしまうことがよくあります。
その問題を解決するために、シャープペンシルと
ボールペンをひとつにできないか、というのが発
想の原点だと推測できますね」

アイちゃん
「こういう商品を見ていると、アイデアのつくり
方がよく分かりますね。それぞれ個別にはすでに
あったものですが、ひとつにすると新商品になる
良い例ですね」

デアくん
「できたものを見ると簡単に思えるけど、問題は
そういうことに気づけるかどうかだよね」

ひらめき先輩
「その通りです。僕はアイデアは発明というより、
発見に近いんじゃないかと思うことがよくあるん
です」

デアくん
「発見?」

アイちゃん
「これまでに学んだように、アイデアとは既存の
要素と既存の要素の新しい組み合わせと考えると、
発見とは言い得てますね」

ひらめき先輩
「アインシュタインのような高度なレベルの発見
は別として、ある意味で、アイデアというのは、
何らかの発見だと思うんです」

アイちゃん
「なるほど。そう考えると、アイデアというもの
がとても身近なものに感じられますね」

デアくん
「感じる、感じる・・・」

ひらめき先輩
「それをひとつの法則のようにとらえて、そこに
別の要素を入れて新しい組み合わせを考えていけ
ば、意外と簡単にアイデアはつくれるんじゃない
かと思いますね」

アイちゃん
「そうですね。私たちは、難しく考えすぎている
のかもしれません」

デアくん
「アイデアは発見。メモしとこーっと!」

ひらめき先輩
「ちなみに、2006年にはボディとシャープペン
シル部とボールペン部を好みのもので組み合わせ
られる高級志向のシャーボXも発売されました。
ボディの中には、シャープペンシル部1本とボー
ルペン部2本の計3本が入るようになっています。
このときのキャッチコピーは“かけ算すると、
何かが生まれる。”でした。さらに、表示を上に
合わせてノックすると、ペンを切り替えられる
振り子式を採用したものも登場しました」

アイちゃん
「シャーボも進化してるんですね」

デアくん
「ひとつのアイデアをきっかけにして、次のアイ
デアが生まれる。アイデアの連鎖ですね」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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