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アイポットの成り立ちを巻き戻してみると・・・。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。

ひらめき先輩
「きょうも発想の逆算術をやってみようと思います」

デアくん
「いいですね。きょうの題材は何ですか?」

アイちゃん
「デアくん、きょうはやる気満々じゃない!」

デアくん
「きょうは? いつだって、やる気満々だよ」

ひらめき先輩
「まあまあ、二人とも落ち着いて。きょうの題材は、
アイポットで行きます」

デアくん
「アイポッドかぁ。身近なものだから分かりやすい
ですね」

ひらめき先輩
「いやいや。アイポッドじゃなく、アイポットね。
お湯を沸かす電気ポットのこと」

デアくん
「電気ポット?」

アイちゃん
「デアくん、声が裏返ってるわよ」

ひらめき先輩
「聞いたことないかな? ただの湯沸かし器じゃ
ないですよ」

デアくん
「ただの湯沸かし器じゃない?」

アイちゃん
「あっ。確か、一人暮らしのお年寄りが使うもの
じゃなかったかしら?」

ひらめき先輩
「思い出したかな? で・・?」

アイちゃん
「で・・、お年寄りに何かあったときに連絡して
くれるというものじゃなかったかしら?」

デアくん
「電気ポットが?」

ひらめき先輩
「当たり! アイポットは、日常生活でお年寄り
が電気ポットを使うと、その使用状況が指定され
たメールアドレスに届く仕組みになっている電気
ポットです」

デアくん
「なるほど。ということは、何らかの理由で使わ
なくなったことも分かるわけか」

アイちゃん
「離れて暮らしている一人暮らしの老人の安否が
分かるなんて、素晴らしい商品ですね」

ひらめき先輩
「でしょっ! この商品のつくる側の視点の推理
としては、核家族化が進んだ影響で、故郷で一人
暮らしをしている高齢の親が増えている。そこで、
別々に暮らしていても親の安否が分かるようなも
のがあったら喜ばれるのに、ということですね」

アイちゃん
「なるほどね。聞いてみると簡単だけど、時代の
ニーズを読めるかどうかですね」

ひらめき先輩
「ちなみに、この商品は1996年4月、息子さんを
看護していたお母さんが突然亡くなり、病気で動
けなかった息子さんも1カ月後に遺体となって見
つかったという痛ましい事件が契機となって研究
開発が始まったそうです。まさに、愛ポットですね」

デアくん
「そうなんだ・・」

アイちゃん
「胸が痛くなる話ですね」

ひらめき先輩
「今度はシステマチック発想法を使って、この題材
から新しい商品のアイデアを考えてみましょう」

アイちゃん
「やったーっ! とうとう実習に入るんですね」

デアくん
「楽しみだな。不安だな・・」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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