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種を知れば、アイデア開発というマジックは誰でもできる。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。

ひらめき先輩
「前回、アイポットを題材に発想の逆算をやりま
した。商品特長や商品が生まれてきた背景の理解
を通じて、アイデアが誕生してきた過程を推理し
たわけですが、これをベースにして、今度は新商
品のアイデアを出すトレーニングをしましょう」

デアくん
「そんなのできるかな?」

アイちゃん
「大丈夫よ、ひらめき先輩がいるんだから」

ひらめき先輩
「難しく考えなくていいですよ。こういう方法で
やれば、アイデアが出やすいということを知って
ほしいんです」

デアくん
「早く知りたーい!」

ひらめき先輩
「じゃ、いくよ。前回、アイポットの特長を理解
しましたね。電気ポットと無線通信機の2つの機
能を備えています。実習として、そのうちのひと
つ無線通信機の機能をベースに新しい商品を考え
ることにしましょう」

アイちゃん
「商品開発ってやったことないから、できるかな?」

ひらめき先輩
「大丈夫、大丈夫。じゃ、やることを整理すると、
アイポットは離れて暮らしている一人暮らしの老
人の安否が分かる無線通信機を内蔵した電気ポット
です。そこで、電気ポットではないものを開発し
てみましょう、というのが課題です」

デアくん
「うーん、電気ポット以外でかぁ」

アイちゃん
「無線通信機は必ず使うのね」

ひらめき先輩
「そうです。そのときの条件があります」

アイちゃん・デアくん
「条件?」

ひらめき先輩
「これを決めないと迷子になっちゃう。アイデア
の大海の中でさまよっちゃいますよ」

アイちゃん
「どんな条件なんですか?」

ひらめき先輩
「毎日使うもの。それが条件です」

アイちゃん
「そうか。毎日使うものじゃないと、お年寄りの
状況がつかめないということね」

デアくん
「なるほど・・。その毎日使うものと無線通信機
を組み合わせるわけですね」

ひらめき先輩
「しょう油こと!(しょう油を出すマネをする)。
ふたりでブレストをしてもいいし、それぞれ個人
で考えてもいいですよ」

アイちゃん
「デアくん、何かある? 順番に言ってみようか」

デアくん
「うーん、えーと・・・テレビ!」

アイちゃん
「テレビね。じゃ、トイレ!」

デアくん
「ベッド、布団でもいいや」

アイちゃん
「水道!」

デアくん
「お風呂!」

デアくん
「メガネ!」

アイちゃん
「メガネか・・・。うーん・・・」

ひらめき先輩
「もう、その辺でいいよ。じゃ、次に無線通信機を
付けるのに、その中で何が最適か考えてみましょう」

デアくん
「そうか。ここで現実的に考えるわけですね。と考
えると、水道は無線通信機を付けにくいかな」

アイちゃん
「テレビに付けたとしても、そういうテレビを買い
替えるのにお金がかかるか。お風呂も毎日入る人ば
かりでないかも・・」

デアくん
「メガネもかける人やかけない人がいるかもしれな
いし、ベッドとかふとんも難しいかな」

ひらめき先輩
「で、とりあえずの結論は?」

アイちゃん
「そうですね。トイレがいいかもしれません」

デアくん
「あっ、そうだ。便器につけるよりドアに付ければ
いいんだ」

アイちゃん
「デアくん、それ、グッドアイデアじゃない?」

デアくん
「でしょう!」

ひらめき先輩
「どうですか、意外と簡単でしょ? 

デアくん
「簡単、簡単!」

ひらめき先輩
「ここではあまり詳しく解説しなかったけど、これ
は僕が考えたMatch Making発想法というものです。
どういうものに使えるか、いろんな形で検証してい
るところです。マジックと同じで、種を知っていれ
ば誰でも再現ができると思うんです。ジャンルを問
わずそれを可能にすることが僕の目標です」

アイちゃん
「何となくできちゃったけど、この方法はいろんなもの
に応用ができそうですね」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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