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発想法を学べばアイデアマンになれる、という思い込み。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。

ひらめき先輩
「前回、アイデアとは“問題に対する解決策”で
あるという話をしました。そして、アイデアを考
えるのが苦手な人でも、私のセミナーを受ければ
アイデアマンになれると言いました(笑)。半分
冗談ですけど、半分は真剣です。発想力は鍛えら
れるとも言いました。でも・・・」

アイちゃん
「発想法を覚えてもアイデアマンにはなれない、
ということでした」

デアくん
「びっくり!」

ひらめき先輩
「そう言いましたね。でも、誤解しないでくださ
いね。みんながそうだとは言いません。もちろん、
例外もありますが、概してそうだということです」

アイちゃん
「なぜ発想法を学んでもアイデアマンにはなれな
いのか、もっと詳しく教えてくれますか」

デアくん
「うん。教えてくださーい!」

ひらめき先輩
「何か、いい例えがないかな。そうだ。“なぞかけ”
知ってるでしょ?」

デアくん
「知ってます。ああいうの、好きですよ」

アイちゃん
「言葉遊びですよね」

ひらめき先輩
「そうです。“〇〇〇〇とかけて〇〇〇〇ととく。
その心は・・・”という構造ですよね。例えば、
祭りとかけてお吸い物ととく。その心は・・・
デアくん、答えてみて?」

デアくん
「えっ、僕ですか? 急に振られると困るなあ。
えーと、祭りとかけてお吸い物ととく・・・」

ひらめき先輩
「じゃ、アイちゃん、どう?」

アイちゃん
「えーと、えーと・・・」

ひらめき先輩
「じゃ、言っちゃうよ。祭りとかけてお吸い物と
とく。その心は・・・ダシが決めて!」

アイちゃん
「うまい!」

デアくん
「・・・・?」

アイちゃん
「どうしたの、デアくん。いまの、分からないの?」

デアくん
「なぜ、ダシが決め手なの?」

ひらめき先輩
「デアくん、分からなくたって気にしないでね。
じゃ、説明するよ。祭には、引いて練り歩く山車
が出るでしょ。その山車。そして、もうひとつの
ダシは、お吸い物をつくるときのダシのことです。
意味は違うけど、発音は同じ。それでなぞかけが
成立するわけです」

デアくん
「なるほど」

ひらめき先輩
「いいですか。この場合は、ふたつともまったく
違うものだけど、発音が同じ。なぞかけで求めら
れることは、ふたつの異なる物の中に関連性を見
出す力です。これ、分かりますよね」

アイちゃん・デアくん
「分かります!」

ひらめき先輩
「アイデアも同じなんです。発想法を学ぶことは
もちろん大事ですが、方法論だけを身につけても
アイデアは出ないということです。僕がよく話す
アイデアの2つの真理のことです」

デアくん
「アイデアとは、既存の要素の新しい組み合わせ
以外の何ものでもない」

アイちゃん
「新しい組み合わせを作り出す才能は、事物の関
連性を見つけ出す才能に依存する」

ひらめき先輩
「それです。それを言いたかったんです。ですから、
発想法を学ぶと同時に、事物の関連性を見つけ出す
力を鍛えることが大切だということです」

アイちゃん
「なるほどね。方法論はあくまでもネタ出しの道具
ということですね」

デアくん
「確かに・・・」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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