こうすれば、あなたも『選ばれる理由』はつくれる。(続き)
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「はい、きょうは前回の続きですね。話の内容は、
自社の素晴らしい“ウリ”に気づくための4つの
切り口で、前回は2番目の切り口まで話しました。
きょうは、残りの3番目と4番目の切り口につい
て紹介します」
デアくん
「おさらいをすると、1番目の切り口は、どこに
も負けない“商品”“サービス”“技術”。自社の
素晴らしさを伝えるためには、他社と比べてどう
なのかを示すことが大切だということ。そして、
2番目の切り口は“No.1”“オンリーワン”“日本
初”“世界初”を見つけるというものです」
アイちゃん
「すごい! デアくん、見直したわ」
アイちゃん
「見直した? ということは、今までどう思って
たのかな?」
ひらめき先輩
「まあまあ、デアくん、素直に受け取ろうよ。
滅多に褒めないアイちゃんが、そう言ってくれ
てるんだから」
デアくん
「はーい。分かりました。素直に喜びます」
ひらめき先輩
「じゃ、始めます。自社の素晴らしい“ウリ”
に気づくための3番目の切り口は、“感動的な
ストーリー、人を見つける”というものです」
アイちゃん
「確かに、ストーリーがあると説得力が増すわね」
デアくん
「会社を代表するような、有名な人がいると
強いよね」
ひらめき先輩
「本によれば、大変な苦労を乗り越えて成功した
話や、顧客との間で起こった感動的な秘話、著名
人にまつわるエピソードなどなど。感動的なエピ
ソードを見つけたら、それをひとつのストーリー
として完結させてしまうのではなく、その後も進
化・発展させ続けさせる。それが重要と言ってい
ます。また、ベテランの技術者などストーリーに
なりやすい“人”にフォーカスを当て、その仕事
ぶりやこだわりを前面に出すことも効果的だそう
です」
デアくん
「有名な人でなくても、ベテランの技術者なら、
どの会社にもいそうですね」
アイちゃん
「どんな人だって、ひとつやふたつ、感動のエピ
ソードはありそうね」
ひらめき先輩
「そして4番目の切り口は、“社内に浸透する
『理念・哲学』を見つける”です。」
アイちゃん
「これなら、どの会社でもつくれるわね」
デアくん
「すでに理念や哲学を掲げている会社はありま
すよね」
ひらめき先輩
「意外なようにも思えるけど、経営理念、哲学、
会社のポリシーが、他社との差別化を図るうえで
大きな要素になり得るのだとか。理由は、近年、
商品のスペック面では差がつけにくくなっている
からなんですね。つまり同じような商品を買うの
であれば、その会社の考え方・思想に共感できる
ところから買いたいと考える人が増えているとい
うこと。そして、現在の日本のように成熟化した
社会状況になると、この傾向はどんどん強くなっ
ていくと言っています」
アイちゃん
「なるほど、それは理解できますね。いまは、
商品に大差のない時代だから、会社のイメージが
大事になってくるわね」
デアくん
「会社のイメージで商品を選んだりすることは
よくあることだよね」
ひらめき先輩
「大切なのは、以上の4つの切り口をもとに、自社
に埋もれていた「ウリの原石」を拾い上げること。
そして、いつか条件を組み合わせるなどして活かせ
ることがあるからこそ、可能性のあるものはすべて
消去せずに残しておくべきだと著者は主張しています。
ということで、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」
(参考資料)
lifehacker.jp
『選ばれる理由:どうしても売上と利益が増えてしまう
心理マーケティング』
(武井 則夫著、現代書林)