アイデアを導き出すノウハウ、知りたい?
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談を
しています。
ひらめき先輩
「きょうはNHKのディレクター吉田照幸さんの
書籍を紹介したいと思います」
アイちゃん
「吉田照幸さん?」
ひらめき先輩
「NHKの朝ドラ『あまちゃん』の演出をした方
です」
アイちゃん
「へぇ、どんな内容の本かしら?」
デアくん
「『あまちゃん』関連の本ですか?」
ひらめき先輩
「私たちにとっても関係のあるテーマですよ。
本のタイトル、知りたい?」
アイちゃん
「また始まった。先輩の思わせぶりが・・・」
デアくん
「知りたいに決まってるじゃないですか」
ひらめき先輩
「じゃ、教えてあげるね。『発想をカタチにする
技術 新しさを生みだす"ありきたり"の壊し方』
という本です。いまでこそ有名ですが、30代前
半まで芽が出ず、退職まで考えたことがあるそ
うです。そうそう、コント番組『サラリーマン
NEO』もこの方の企画で、この番組の大ヒットが
人生を変えたそうです」
デアくん
「『サラリーマンNEO』は面白かった」
ひらめき先輩
「そんな経歴の著者が、アイデアを導き出す
ノウハウを教えてくれる一冊です」
アイちゃん
「うわー、楽しみ!」
デアくん
「そのノウハウ知りたーい!」
ひらめき先輩
「でしょ! じゃ、行きますよ。まず、パート1
『直感を形にする方法』に書かれている“やりた
いことを具現化する3段階のリサーチ”というも
のから紹介します。ここに、まとめたものがあり
ますから、読んでみてください」
(先輩、二人にプリントを渡す。二人読み始める)
やりたいことを具現化する3段階のリサーチ
第1段階「直感を刺激するリサーチ」
アイデアが見つからないとき、著者は心を空っぽ
にして本屋やYouTubeめぐりなどをする。このと
き大切なのは、「いま流行っている」「他の人々が
ウケている」情報をカットすること。自分の心に
響くかどうかがポイントとなる。つまり、自分で
も気づいていない、自分のなかにある面白いもの、
あるいはやりたいことをリサーチするプロセス。
第2段階「直感を具体化するリサーチ」
次の段階は、それを広げるためのリサーチ。たと
えば「サラリーマンNEO」の「世界の社食から」
というコーナーをつくるとき、著者は次のような
プロセスを経たそうです。
インターネットで社食を検索 → シリコンバレー
の社食を紹介するブログを発見 → そのなかに
グーグルを発見 → ダメ元で交渉 → テレビ
クルーとして初めてグーグルの社食に潜入
面白さがはっきりしている状態でリサーチすれば、
自然とユニークな視点でものを見られるようにな
る。だから、無駄と感じても、まずは第1段階の
リサーチをしてみて、心に触れたものからスター
トすれば、自然とユニークな視点が生まれるとい
うことです。
第3段階「さらに深める内的リサーチ」
プロジェクトが進行しはじめ、ある程度の材料が
揃ったら、いったん自分から離れ、自分の心がど
う反応するかをリサーチ。
たとえば、上記の「世界の社食から」がウケても、
著者は「どこか違う気がする」と心に引っ掛かり
を感じ、そこで自分の心を探ったところ、社食の
メニューそのものよりも、そこで働く人の姿に魅
かれていることに気づいたのだそうです。そこで
以後はメニューにこだわらず、社員が食べている
カットを多めにした結果、社員の自然な表情が引
き出され、社風が現れるようになったそうです。
面白さが見えたら、もう一度「これは、なぜ面白
いのか」と自分の心をリサーチしてみることを勧
めています。
アイちゃん
「第1段階は、資料集めのコツですね。以前、ひ
らめき先輩が言っていた興味を持ったものや気に
なるものは芋づる式に調べていくということに似
ているかもしれませんね」
デアくん
「アイデアを修正することの大切さにも触れてい
ますね。一度、出たアイデアも、改良することで
どんどん良くなるということは共通していますね」
ひらめき先輩
「パート3では、直感やアイデアが降りてくるに
はどうすればいいのかについて述べています」
デアくん
「来たーッ! それ、知りたーい!」
アイちゃん
「そう来なくっちゃ、ね」
ひらめき先輩
「ちょうど時間となりました! ということで、
これは次回、お話しします。お楽しみに。読者の
皆さんも最後までお読みいただき感謝します」
アイちゃん・デアくん
「えーッ! もうーっ、先輩ったら!」
(参考資料)
lifehacker.jp
『発想をカタチにする技術 新しさを生みだす
“ありきたり”の壊し方』(吉田照幸著、日本実業出版社)