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ホッチキスの針って、どうやってつくるの? 

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「学校や仕事などで書類をとじるのに、ホッチキスが発明される前は
何が使われていたか、知ってますよね?」

アイちゃん
「いきなり、問題ですか? えーと、クリップじゃないですか?」

デアくん
「うん、クリップだと思う」

ひらめき先輩
「正解! 現在でもホッチキスにその座を奪われることなく活用されて
います。このクリップを発明したのはアメリカ人で、バス停でバスを
待っている間に、手にしていた針金で何げなく遊んでいるうちに思い
ついたそうです」

アイちゃん
「発明って、不思議なものですよね。がむしゃらに机にへばりついて
考えていてもアイデアは生まれないんですね」

デアくん
「エジソンがフィラメントの素材として竹を思いついたのも、たまたま
研究所に転がっていた中国土産の扇子がきっかけだったんですよね」

ひらめき先輩
「デアくん、よく知ってるね。そのとおりです。ま、それはそれとして、
クリップを発明した彼はさっそく特許を取って企業と契約しました。
便利で価格も安いので大量に売れ、巨万の富を得たそうです」

アイちゃん
「いいなぁ。私も何か発明したいな」

デアくん
「うん。一攫千金って、魅力だよね」

ひらめき先輩
「二人とも、何を考えてるんですか。そうなりたいんなら、一生懸命
発想法を学んで、すごい発明をして億万長者になってください。
そのときは、少し分けてね、ハハハ」

アイちゃん
「分かりました。まかせてくださーい!」

デアくん
「僕にも分けてね」

ひらめき先輩
「話は変わるけど、ホッチキスは機関銃の発明者であるベンジャミン・
B・ホッチキス(1825−1885)によって発明され、その後、
E・H・ホッチキス社を設立した弟のエーライ・H・ホッチキスに
よって商品化されたと言われています」

アイちゃん
「機関銃の発明者?」

デアくん
「何か関係があるのかな」

ひらめき先輩
「実際、ホッチキスの発明者については諸説あり、文献が残っていない
ため特定することができないようです。日本人によるホッチキスの発明は、
垣内清八の発明による明治44年の『自動紙綴器』。かなり大型のもの
だったようです。また、大正元年に天野修一らが発明した『A式紙綴器』
などがあり、ホッチキス社製のものとよく似ているそうです」

アイちゃん
「日本人も発明しているのね」

デアくん
「なんかピンとこないね」

ひらめき先輩
「日本で主流のホチキスは片手で使えるV字型のものですが、
欧米ではハンドルを叩いて使う卓上型やパンチ型などのものが主流。
イタリアでは『クチトリッチ』と呼び、ペンチのようなプライヤー
タイプが一般的です。ちなみに、ホッチキスは商標で、一般名は
何と言うか分かりますか?」

アイちゃん
「えーと、えーと・・・」

デアくん
「ステイプラー!」

ひらめき先輩
「正解です。『ステイプラー』と言いますね。さて、これからが本題。
『ホッチキスの針は、どうやって作るのか?』。二人とも知らないと
思いますから、説明しちゃいますね」

アイちゃん
「しちゃってください」

デアくん
「どんどん行っていいですよ!」

ひらめき先輩
「マックス株式会社によると、ホッチキスの針は材料の丸鉄線に
メッキをすることから始まるとあります。次に、メッキした丸線材を
引き伸ばし、それを数百本束ね、針の形状にするため圧延します。
その後、接着剤で数百本を接合し、ベルト状にしたあと折り曲げて、
切断を同時に行ってできあがり」

アイちゃん
「ふーん。聞いてもなんかピンときません」

デアくん
「こういうのって、見ないと駄目だな」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑学はこれでおしまい。次回をお楽しみに」

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