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酒飲みのことを「左きき」と呼ぶのは、なぜ?

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「最近では、日本酒、ビール、発泡酒、焼酎、
ワイン、ウイスキー、ブランデー、リキュール
など、いろんなお酒が飲めるようになりました
が、二人はどんなお酒が好きですか?」

アイちゃん
「私はワインかな」

デアくん
「僕はハイボール!」

ひらめき先輩
「なるほど」

アイちゃん
「ひらめき先輩は?」

デアくん
「ビールでしょ!」

ひらめき先輩
「ビールもいいけど、日本酒がいちばん好きかな」

アイちゃん
「日本酒ですか?」

デアくん
「お酒はぬるめの燗がいい・・」

ひらめき先輩
「燗をつけるなら熱燗がいいですね。でも、
いちばん好きなのは、純米吟醸の生かな。
ちょっと高いけど」

アイちゃん
「日本酒も、たまにはいいですね」

デアくん
「冷酒はおいしいよね」

ひらめき先輩
「日本酒ひとつとっても、一般清酒に始まり、
本醸造、純米酒、吟醸酒、生酒、原酒、樽酒
などいろいろありますね。ところで、日本酒
は、もともとみんな純米酒だったんですよ。
純米酒とは、米と米麹だけで造られたお酒の
ことです。第二次世界大戦後、米不足になっ
てしまい、やむなく醸造アルコールを添加し
て造るようになったそうです」

アイちゃん
「先輩、詳しいですね」

デアくん
「実家が日本酒の蔵元とか?」

ひらめき先輩
「いやいや。昔、日本酒の仕事をすることが
あって勉強したんですよ。蔵元まで行って、
プレゼンをしたこともあります。そのとき、
搾りたての純米原酒を飲ませていただいて、
それがまるで果汁のようにフルーティで、
日本酒のイメージがすっかり変わりました。
あのおいしさを知ったら、みんな日本酒を
好きになるだろうなと思いました。当時は、
日本酒離れのときだったから」

アイちゃん
「そうなんですか」

デアくん
「僕も飲んでみたいな」

ひらめき先輩
「ところで、お酒飲みのことを『左きき』と
言いますが、なぜだと思いますか?」

アイちゃん
「ほら、来た!」

デアくん
「やっぱりね。絶対、問題があると思った」

ひらめき先輩
「バレバレ?」

アイちゃん
「はい。バレバレです」

デアくん
「っていうか、最近、このパターンですから」

ひらめき先輩
「まあね。だって、雑談だけしていても、ために
ならないでしょ。雑学をひとつぐらい入れないと」

アイちゃん
「確かに」

デアくん
「じゃ、続けましょう。えーと、何だったけ?」

ひらめき先輩
「お酒飲みのことを、なぜ『左きき』というか、
です」

アイちゃん
「実をいうと、『左きき』というのを初めて
知りました」

デアくん
「僕もです」

ひらめき先輩
「そうか。世代の違いかな。じゃ、解説するね」

アイちゃん
「じゃ、お願いします」

デアくん
「すみません」

ひらめき先輩
「お酒の話で左とくれば、杯を持つ左手のこと
かと思うでしょ。それが違うんですね。なんと
大工道具のノミと深い関係があったんです。
大工さんの世界では、ノミは左手で使うものと
されていました。いいですか、ここからが大事
なところ。耳の穴かっぽじって、よく聞いてく
ださいよ」

アイちゃん・デアくん
「はーい!」

ひらめき先輩
「ノミは左手、左はノミの手、ノミの手、ノミ
手、それが飲み手となったわけです。ダジャレ
のようですが、江戸時代の大工さんの隠語なん
だそうです」

アイちゃん
「ふーん。でも、隠語って面白いですね」

デアくん
「粋ですね」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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