江戸時代の銭湯は混浴がふつうだったなんて。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「デアくんは銭湯へ行ったこと、ある?」
デアくん
「ないですね。温泉ならありますけど。
アイちゃんは?」
アイちゃん
「私は一度だけあります。子供の頃ですが。
ひらめき先輩はあるんですか?」
ひらめき先輩
「ありますよ。大学へ行ってた頃は銭湯でした。
休みのときなどは明るいうちから行ったりして。
昼間は入浴客も少なくていいですよ。窓から差
し込む陽光に映える湯煙、“カラン、コローン!”
と響く湯桶の音。空いている昼間は、混んでい
るときには味わえない銭湯のよさがありますね」
アイちゃん
「ひらめき先輩、説明がうまいですね。聞いて
るうちに銭湯に行きたくなっちゃった」
デアくん
「ほんと。情景が浮かんできた」
ひらめき先輩
「今日では公衆浴場の混浴はとても考えられな
いけど、江戸時代はそれがふつうだったようです」
アイちゃん
「銭湯が混浴だったんですか?」
デアくん
「そういう銭湯なら、一度行ってみたいな」
ひらめき先輩
「当時は、お風呂屋さんのことを湯屋と呼んで
いて、一般の人が仕事を終えてお風呂に入れる
のは夜中だったそうで、しかも、明かりは灯明
だけ・・」
アイちゃん
「男性はいいかもしれないけど、女性は怖くて
なかなか行けないですね」
デアくん
「明るすぎるよりいいかも」
ひらめき先輩
「うす暗い湯屋の中で見知らぬ若い男女が一緒
にいれば、間違いが起こるのも不思議ではない
ですよね」
アイちゃん
「実際、あったんですか?」
デアくん
「ありそう・・」
ひらめき先輩
「僕は実際に見たわけではないけど、そういう
行為はしばしばあったらしいですよ。女性の方
もそれを楽しんでいたとか」
アイちゃん
「ふーん・・」
デアくん
「時代が違うからありえるかも・・」
ひらめき先輩
「でも、こういう湯屋が残っていたのは明治の
初め頃までで、明治十年ぐらいになると、公衆
衛生や社会風俗の教育なども行きわたるように
なり公衆浴場の混浴は姿を消したそうです」
アイちゃん
「いまだったら、誰も行かないわよね」
デアくん
「そうだね。若い女性は行かないだろうね。
となると、おばちゃんばっかりになっちゃう。
それも困るな」
アイちゃん
「何が困るのよ? 一度も行ったことがない
くせに」
デアくん
「いや、あの、その、別に・・」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」