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「スッポン」と「朱盆」では、まさに月とスッポン。

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「向田邦子さんのエッセイで『夜中のバラ』という
のを知ってますか?」


アイちゃん
「いや、読んだことはないです」

デアくん
「僕も・・」

ひらめき先輩
「この本の中でシューベルトの子守唄『野バラ』
の“わらべは見たり・・野中のバラ”という歌詞
を、ずっと『夜中のバラ』だと思い込んでいたと
いう話が出てきます」

デアくん
「へえ。向田さんでも、そういうことあるんだ」

アイちゃん
「指摘されるまで気づかない思い込みって、誰に
でもありますよね」

ひらめき先輩
「これ以外に、僕の知っている“すっかり勘違い”
の例を挙げてみます。
・一姫二太郎三茄子 
(本当は、一富士二鷹三茄子)
・いいじいさんに 
(本当は、異人さんに。赤い靴・・の歌詞)
・昔取った貝塚 
(本当は、昔取った杵柄)
・だんこんの世代 
(本当は、団塊の世代)
・猫に御飯 
(本当は、猫に小判)
・チューリンガム 
(本当は、チューイングガム。これ、うちの祖母)」

アイちゃん
「ハハハ・・それ、ネタじゃないですか?
面白すぎーっ!」

デアくん
「ほんと。できすぎーっ!」

ひらめき先輩
「こういうのって、人間的でいいですよね。
なんか、ホッとします」

アイちゃん
「そうそう、なんかなごみますね」

デアくん
「うんうん。すごくいい」

ひらめき先輩
「だから、人が間違ったときは大目に見てあげ
ましょうね。ところで急に話は変わるけど、
『月とスッポン』ということわざがあるでしょ?」

アイちゃん
「ええ。似ているようで、まったく違うという
意味のことわざですよね」

ひらめき先輩
「もともとは『月と朱盆』だったそうです」

アイちゃん
「シュボン?」

デアくん
「アザブジュボン?」

ひらめき先輩
「ハダジュバン、コマッタネブー! いやいや、
そうじゃなくて」

アイちゃん
「ひらめき先輩まで、もう!」

ひらめき先輩
「ごめんごめん、つい乗っちゃって。嫌いじゃ
ないもんだから。ええ、気を取り直してっと。
シャボンじゃないです、朱盆です。赤いお盆の
こと」

アイちゃん
「ああ、赤いお盆ね」

ひらめき先輩
「その朱盆が誤って伝えられ、いつしかスッポン
になったとか」

デアくん
「いくら発音が似ているからといって、朱盆と
スッポンでは、まさに月とスッポンですよね」

アイちゃん
「デアくん!」

デアくん
「ごめん!」

アイちゃん
「座布団一枚!」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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