我慢したオナラは、どこへ行く?
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「きょうはオナラの話です」
アイちゃん
「オナラ?」
デアくん
「あの、オナラですか?」
ひらめき先輩
「他にありました? オナラと言えば、ちょっと
恥ずかしい思い出があります。小学生の頃のこと
ですが、書道教室へ通っていたんですね」
アイちゃん
「えっ? ひらめき先輩が?」
デアくん
「書道、ですか?」
ひらめき先輩
「意外かもしれませんが、通っていました。
その教室には3、40人ほどの生徒がいましたね。
ある日、書いたものを先生に見てもらうために
並んで順番を待っていると、お腹が張ってきて。
すぐにおさまるだろうと思って我慢していると、
おさまるどころかお腹はどんどん張ってくるばかり」
デアくん
「そういうとき、ありますよね」
アイちゃん
「で、どうしたんですか?」
ひらめき先輩
「最初は静かに並んでいたんですが、
長い時間待っていると次第に退屈してきて、
隣の友だちと冗談を言い始めたんです。
そのうち、オナラを我慢していることも忘れ
大声で笑った瞬間、プーッ! 気づいたときは
手遅れでした」
アイちゃん
「ハハハ。そういうことってありますよね」
デアくん
「えっ。アイちゃん、あるんだ」
アイちゃん
「私は実際にはしたことないけど、
そういう状況はデアくんだってあるでしょ?」
デアくん
「あるある。お腹がパンパンに張ってるときは、
笑うに笑えないよね」
ひらめき先輩
「子供ながらに、恥ずかしさに顔が焼けるように
熱くなったのを覚えてます」
アイちゃん
「いつ頃から始めたんですか?」
ひらめき先輩
「小学1年から6年の初めまで続けていました」
デアくん
「週一回ですか?」
ひらめき先輩
「月・水・金の週三回でした。
高学年になるにつれてスポーツに興味を
持ちはじめたので、中学で野球部に入ると
同時にやめてしまったんですね。
でも、野球部の理不尽な上下関係にうんざりして、
野球は三年間で終止符を打ち、
高校では再び書道部に入りました」
アイちゃん
「えっ? 野球から書道って大転換ですね」
デアくん
「ほんとですね。ところで、どういうきっかけで
書道教室に行ったんですか?」
ひらめき先輩
「母に勧められて行き始めたんですが、
『小学生のとき、どうして書道教室なんかに
行かせたの?』って、大人になって
聞いてみたことがあるんです」
アイちゃん
「で、お母さんはなんて言ったんですか?」
デアくん
「それ、知りたーい!」
ひらめき先輩
「『あんたは、あまり落ち着きのない子だった
からねぇ』ということでした」
アイちゃん
「えっ、そういう返事だったんですか」
デアくん
「ひらめき先輩は、そんなに落ち着きのない
子だったんですか?」
ひらめき先輩
「ま、それはそれとして、話をオナラに
戻しましょう。オナラを我慢していると、
いつのまにか消えてしまうことがあるけど、
そのオナラって、一体、どこに行ってしまう
と思う?」
アイちゃん
「そんなの、分かりません」
デアくん
「知ってたら、オナラ博士になってます」
ひらめき先輩
「それが意外な答えだったんです。
溜まっていたガスは腸から吸収されてしまい、
血管を通って、最後には尿や肺から
排泄されてしまうそうなんです」
アイちゃん
「そうなんだ。肺からということは、
吐く息に混じってるってこと?」
デアくん
「えー、口からオナラしてるの?」
アイちゃん
「でも、人間の身体ってほんとに不思議ね」
デアくん
「神様って、すごいな」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」