「ダイヤモンド・ヘッド」、名前の秘密。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「二人ともハワイへ行ったこと、ありますか?」
アイちゃん
「残念ですけど、まだありません」
デアくん
「僕もです」
ひらめき先輩
「でも、ダイヤモンド・ヘッドという山は知って
るでしょ?」
アイちゃん
「そのくらいは知ってます」
デアくん
「そのくらいは・・・」
ひらめき先輩
「ダイヤモンド・ヘッドは、標高232m、
すり鉢状になっている噴火口のある死火山ですが、
上から見たことありますか?」
アイちゃん
「上からは、ないですね。横からの写真しか
知りません」
デアくん
「そうそう、横からの写真しか・・」
ひらめき先輩
「横からだと、台形のような形をしてますが、
上から見ると、予想以上に平べったい姿をし
ているんですよ。ところで、なぜ。あの山を
ダイヤモンド・ヘッドというんでしょう?」
アイちゃん
「えっ? 名前の由来ですか? 横から見た
台形の形がダイヤモンドに似ているからかしら?」
デアくん
「そうそう。僕はずっとそう思ってたんだけど、
違うのかな?」
ひらめき先輩
「違います。知りたいですか?」
デアくん
「またひらめき先輩のじらしが始まった」
アイちゃん
「知りたいに決まってるでしょ!」
デアくん
「もし知りたくないって言ったら、どうなるの
かな? 話さないのかな?」
アイちゃん
「そんなわけないでしょ。そんなことしたら、
ブログを読んでくれる人がいなくなっちゃう
わよ」
ひらめき先輩
「まあまあ。二人ともそんなにムキにならな
いで。本当に興味があるのか、聞きたかった
だけですから」
アイちゃん
「じゃ、早く教えてくださーい」
デアくん
「くださーい」
ひらめき先輩
「はーい、分かりました。その昔、“ヒイアカ”
というハワイの火の女神の妹が、この山の名を
見て“レアヒ”と名づけたそうです。ハワイ語
で“レ”は額、“アヒ”はマグロのこと。きっと、
マグロの額のように見えたんでしょうね。以来、
現地の人はこの山を“レアヒ”と呼んでいたそ
うです」
アイちゃん
「マグロの額?」
デアくん
「そう見えるかな?」
ひらめき先輩
「それはともかくとして、18世紀後半、カメ
ハメハ大王の時代のときです。当時、オアフ島
に住んでいたイギリス人の船員たちが、山頂の
斜面で光る石を見つけ、それがダイヤモンドだ
と大騒ぎになったことがあったんです」
アイちゃん
「ダイヤモンドが見つかったんですか?」
デアくん
「それでか・・・」
ひらめき先輩
「しかしあとになって、それは石英(水晶)だと
分かったのですが、この出来事があまりにも印象
的だったためか、ダイヤモンドという名前が残り、
いつしかダイヤモンド・ヘッドと呼ばれるように
なったというわけです。他にも諸説あるようです
が・・・」
デアくん
「あっ、だから名前が英語なんだ」
アイちゃん
「そうね。この話にはイギリス人がからんでいる
ものね」
アイちゃん
「有名なハワイアンミュージックに“カイマナ・
ヒラ”という曲があるけど、確か、ダイヤモンド・
ヘッドという意味じゃなかったかしら」
デアくん
「そうそう。ハワイ語で“カイマナ・ヒラ”って
言うんだよね」
アイちゃん
「そんなことより、ハワイに行ってみたいね」
デアくん
「うん、行ってみたい」
アイちゃん
「社員旅行でハワイってことないのかな?」
デアくん
「誰か、連れてってくれないかな?(ひらめき先輩を見る)」
アイちゃん
「連れてってくれないかな?(ひらめき先輩を見る)」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」