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季節が来ると、なぜ花は咲くのだろうか?

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「『季節が来れば、花は咲く』と言ってしまえば
それまでなんだけど、たとえば桜の開花時期になると、
決まって花を咲かせるのは、なぜだと思いますか?」

アイちゃん
「そんなこと訊かれても、私たちに分かるわけない
じゃないですか」

デアくん
「私たち?」

アイちゃん
「何よ? デアくん、分かるの?」

デアくん
「僕は、神様がそうなるようにつくったからだと
思います」

ひらめき先輩
「確かに、それも一つの答えだと思いますが、
きょうは開花システムの話をしようと思います」

アイちゃん
「開花システム?」

デアくん
「うんうん。やっぱり、僕の答えは正解だった。
その開花システムをつくったのは神様だからね」

ひらめき先輩
「ハハハ、デアくん、分かったよ。君は正しいよ。
でも、そう言ったら、実もフタもないだろう?
実は、この開花システムは、単に季節の到来による
ものというよりも、植物が自ら作り出す開花ホルモンと
大きく関係しているようなんです」

アイちゃん
「開花ホルモン?」

デアくん
「花にもホルモンがあるんだ」

ひらめき先輩
「開花ホルモンは零度ぐらいの時期を迎えたのち、
気温が20度に近い頃になると作られはじめ、
そのホルモンが花芽にまで行きわたると花が咲く
という仕組みになっているようです。
いつになく寒い秋のあとに暖かい日が続いて、
桜の狂い咲きがあるのは、そうした理由からなんだ
そうです」

アイちゃん
「花がそういうことを感じとるようにできている
なんて、すごいですね」

デアくん
「だから言ったでしょ。そうつくられているんだって」

ひらめき先輩
「ちなみに、客を装った仲間を指す『さくら』の
語源について調べてみたんだけど、これがまた
いろいろあるんですよ。
主なものを箇条書きにしてみますね」

・江戸時代に桜の花見は無料で見られたので、
芝居を無料で見物するかわりに、頼まれて役者に
声をかける人のことをサクラと言うようになった。

・芝居小屋の「さくら」はパッと景気よくやって
パッと消えるところが、桜に通ずることからそう
呼ぶようになった。

・江戸時代、芝居の宣伝のために通りに桜などの
造花を飾かざったことから、客を装った仲間の
ことを「さくら」と言うようになった。


アイちゃん
「さすが、ひらめき先輩! 花の桜から、人のサクラへ
持っていきましたか」

デアくん
「雑学好きにはたまらないだろうね」

ひらめき先輩
「このほか、大正時代の隠語輯覧(しゅうらん)では、
“『作楽』の文字、一般に用ゐらるるも、『さくら』は
策略より出(い)づる詞(ことば)ならんか”と記して
あるそうです(毎日新聞の「余禄」)」

アイちゃん
「いろんな説があるんですね」

デアくん
「こんな話を聞いていたら、桜餅を食べたくなっちゃった。
きょうは、まだランチ食べてないからな」

アイちゃん
「桜餅? いいわね。私も、お腹すいちゃった!」

デアくん
「ええ? アイちゃん、さっきカツ丼食べたって
言ってたじゃない」

アイちゃん
「そうだっけ? 忘れてた・・・」

ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」

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