ピンとキリって、どっちが最高でどっちが最低?
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「ふだん何気なく使っている『ピンからキリまで』という
言葉、日本語と思っていませんか?」
アイちゃん
「いいえ。確か、ポルトガル語から来ているんじゃなかった
かしら?」
デアくん
「そうそう外来語ですよね」
ひらめき先輩
「じゃ、この『ピンとキリ』、どちらが最高で最低か
知ってます?」
アイちゃん
「そこですか?」
デアくん
「うーん。そこまで知らないな」
ひらめき先輩
「『ピン』はポルトガル語のpinta(ピンタ、点の意)で、
トランプなどの1から来ている言葉なんだそうです。
サイコロの1つ目や花札の1月などを『ピン』と言い、
その呼び方が一般的に広まって定着したと言われています」
アイちゃん
「語源はピンタですか?」
デアくん
「ピンが1なら、キリは・・あれ?」
ひらめき先輩
「『ピン』は数の初めで、最高を意味します。
また、『キリ』もポルトガル語のクルスから来ていて、
十字架の十から数の十を表すようになったそうです。
『キリ』は、最後のもの、最低のものを意味します」
デアくん
「キリは十を表すのか」
アイちゃん
「クルスって、英語のクロスかしら」
ひらめき先輩
「そうですね。そういえば、子供の頃、叔父さんが
教えてくれた花札遊びで四と一の組み合わせを
『シッピン』、九と一の組み合わせを『クッピン』と
言っていたのを思い出します」
アイちゃん
「『ピンはね』のピンも、そこから来てるのかしら?」
ひらめき先輩
「『ピンはね』のピンは上前のこと。上前とは、
上米(うわまい)から転じた言葉で、代金や賃金の
一部から仲介者が取る手数料の意味です」
アイちゃん
「上米ね。きっと、袋に詰めたお米をそっと抜き取る
ことから来てそうね」
デアくん
「なるほど。ピンときました!」
アイちゃん
「こういう話は、キリがないわね」
デアくん
「はい。おあとがよろしいようで」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」