ふろしきの語源を知ってる人は雑学通?
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「デアくんは温泉が好きですか?」
デアくん
「温泉ですか? 好きですよ」
アイちゃん
「私も大好き。ひらめき先輩、温泉行くんですか?」
ひらめき先輩
「いや、そういうわけじゃないけど。ずっと前の話
だけど、私の通っていたスポーツクラブが、新たに
温泉を掘り、スタイルの異なるお風呂を何種類もつ
くって開業したんですよ。その辺はふつうの住宅地
だったので、『温泉なんて出るの?』って訊いたら、
『日本は火山国だから、1キロメートルくらい掘れ
ば、どこでも温泉は出るらしいですよ』という答え
が返ってきました」
アイちゃん
「そうなんだ・・」
デアくん
「知らなかったな」
ひらめき先輩
「このごろは若い人にも人気がありますね」
アイちゃん
「日頃のストレスを発散できるからじゃないん
ですかね」
デアくん
「そうだと思うよ」
ひらめき先輩
「都会の喧噪を離れて、ゆったりと温泉につかる
行為そのものが、何よりも心身の癒しになるのか
もしれませんね」
アイちゃん
「ああ、温泉行きたい!」
デアくん
「僕も! アイちゃん、一緒に行こうか?」
アイちゃん
「・・・・・(デアくんをにらむ)」
デアくん
「そんな怖い顔しなくてもいいだろう」
ひらめき先輩
「ちょっと話が変わるけど、ふろしきの語源を
知ってる?」
アイちゃん
「ほら、また来た! ひらめき先輩の悪いクセ」
デアくん
「いきなり問題を出すんだから」
ひらめき先輩
「ごめんごめん、急に思い出したものだから」
アイちゃん
「ふろしきっていうくらいだから、お風呂に
関係があるのかな」
デアくん
「うん、ありそう」
アイちゃん
「あっ、そうだ。お風呂に入るときに脱いだ
服を包むんじゃないの?」
デアくん
「そうだ、そうだ。当ったりー!」
ひらめき先輩
「あまりにも期待どおりの反応で、うれしく
なっちゃう」
アイちゃん
「えっ。違うんですか?」
デアくん
「・・・・・?」
ひらめき先輩
「ふろしきがお風呂に関係していると聞くと、
大抵の人は脱いだ服を包むために使ったことが
事の始まりと思うみたいです。が、それは卓球、
いや、“ピンポーン!”ではありません」
アイちゃん
「その冗談、なんか、ややっこしい・・」
ひらめき先輩
「そもそもお風呂は、室(むろ)または湯室
(ゆむろ)が変化したものと言われています。
風呂には、水風呂(すいふろ)と湯風呂(ゆぶろ)
があり、水風呂は冷水浴、あるいは水を沸かした
お風呂のことです。湯風呂は、焼いた石に水を
まき蒸気を出して発汗させるという、サウナに
似たお風呂です。熱い蒸気が上がってくる簀の
子(すのこ)の上に座るんですが、このとき
火傷をしないように大きな布を敷いたそうです」
アイちゃん
「それが、ふろしきなんですね」
デアくん
「そういえば、風呂で敷くって書くな」
ひらめき先輩
「脱いだ服を包むために用意した布のことも、
やはり風呂敷と呼んだそうですから、半分、
正解としましょうかね」
アイちゃん
「こういう話も勉強になりますね」
デアくん
「なるなる」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」