マスクメロンの網の目は、どうやってできるの?
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「みんな、メロン好きでしょう?」
アイちゃん
「大好き!」
デアくん
「僕も! めったに食べないけど・・」
ひらめき先輩
「メロンは古代エジプトですでに栽培されていたそうで、
日本では弥生時代の土器と一緒に種子が出土しているくらい
古い歴史を持つ果物なんだって。
当時のメロンはマクワウリなどのような原種に近いものだそうです」
アイちゃん
「そんなに昔から?」
デアくん
「どんな味だったんだろう?」
ひらめき先輩
「日本でのマスクメロンは、明治27、8年頃、
福羽逸人という方が種子を取り寄せて試作したのが始まり。
明治36、7年に温室での栽培に成功し、
当時の富豪や政府高官のあいだで温室メロン栽培が流行したそうです。
商品としての本格的な栽培は、
大正13年に静岡県の遠州地方で始まったと言われています。
いまのような甘くて香り豊かなメロンが誕生したのは、
長い年月をかけて世界各国で品種改良がなされた結果なんですね。
ここで、おいしいメロンの見分け方を伝授します」
アイちゃん
「わーい。今度、買ってみようかしら」
デアくん
「そのときは連絡してね!」
ひらめき先輩
「マスクメロンの場合、網目が細かく均一にたくさん張ったものが良く、
ヘタのあるなしは品質には関係ないそうです。
メロンのお尻の部分は小さいものが良く、重要なのは重さで、
同じ大きさなら重い方を選ぶのがポイントとか」
アイちゃん
「メモメモ・・・」
デアくん
「アイちゃん、しっかりメモしてね」
ひらめき先輩
「保存方法として冷蔵庫に入れっぱなしにしておくのは間違いだそうです。
暑い所で育ったものは、冷蔵庫に長時間入れておくとまずくなってしまう、
というのがその理由。みずみずしさを損なわないためにラップで包んで、
食べる前に3〜5時間冷やすのがベストということです」
アイちゃん
「なるほど・・メモメモ・・」
デアくん
「頼むよ、アイちゃん!」
ひらめき先輩
「さて、きょうの本題はマスクメロンの網目は、どのようにしてつくられるのかです」
アイちゃん
「そうか、本題があったんだ・・」
デアくん
「前置きの話で十分なのに・・・」
ひらめき先輩
「マスクメロンは、実がつきはじめの頃は網の目はないそうです。
では、どのようにして網の目の模様が作られるのかというと、
マスクメロンの実は皮よりも速く成長するそうです。
それにより実の内側から皮に強い圧力がかかって、
皮のあちこちにひび割れができるわけです。
このひび割れの部分に果汁が染み出て固まって筋となり、
トレードマークの白い網目模様ができるというわけです」
アイちゃん
「ひび割れで網目ができるんですか?」
デアくん
「もともと皮の模様がそういうものかと思ってた」
ひらめき先輩
「ところで、マスクメロンの名前の由来を知ってる?」
アイちゃん
「えっ、また問題ですか?」
デアくん
「その昔、半分に切って食べていると、メロンがマスクに見えたから?」
アイちゃん
「デアくんったら、よくもまあ、そんなにもっともらしい出まかせを言えるわね」
ひらめき先輩
「なんか、納得しちゃうね。でも、違います」
デアくん
「そんなこと言うなら、アイちゃんも答えてよ」
アイちゃん
「うーんとね、えーとね。当時、メロンを栽培していた人が、
マスクさんという名前だったのよ、きっと」
ひらめき先輩
「二人とも、うまいこと言うね。じゃ、答えを言います。
マスクはMUSK、つまり『じゃこう』のこと。
強い香りをもつメロンをじゃこうにたとえて、そういう名前になったそうです。
はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」