始まりは、フォアボールのない野球。
こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。
アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。
ひらめき先輩
「デアくんは学生の頃、何かスポーツを
やってた?」
デアくん
「授業の体育ぐらいで、とくにやってません
でした」
ひらめき先輩
「アイちゃんは?」
アイちゃん
「私も部活としてはやってませんでした」
アイちゃん
「ひらめき先輩はやってたんですか?」
ひらめき先輩
「軟式だけど、中学の頃に野球やってました」
デアくん
「野球?」
アイちゃん
「そう見えないですね」
ひらめき先輩
「当時は、サッカーより野球のほうが盛んで
したね。野球といえば、フォアボールって、
あるじゃない?」
デアくん
「はい」
アイちゃん
「あります」
ひらめき先輩
「あれって、文字どおり、ボール4つで塁に
出られるじゃない?」
アイちゃん
「はい」
デアくん
「出られます。フォアボールですから・・」
ひらめき先輩
「ところが、昔は、フォアボールはなかった
のを知ってました?」
アイちゃん
「なかった?」
デアくん
「ないって、どういうことですか?」
ひらめき先輩
「つまり、ストライクとボールの判定がなかった
ということです。判定を審判が行うようになった
のは、1863年のことらしいですよ」
アイちゃん
「へぇ・・」
デアくん
「のんきな野球ですね」
ひらめき先輩
「当時は、三振はいまと変わらないのですが、
いまで言うフォアボールは、21のボールで
一塁に歩いたそうです。」
アイちゃん
「へぇ。21だったんですか」
デアくん
「試合が、すっごく長くなりそう・・」
ひらめき先輩
「やっぱり、野球は打ってこそ面白いわけで、
昔はボールを選んで一塁へ歩くことはあまり
歓迎されませんでした。でもその後、1876年
に9球になり、1880年に8球、1882年に7球、
1884年に6球、1887年に5球、1890年に現在
と同じ4球になったんですね」
アイちゃん
「野球も、そういう歴史があるんですね」
デアくん
「知らなかった」
ひらめき先輩
「さらに、ですよ。当時の打者は、敵である
投手に、自分の好きな高さとコースにボールを
投げるように要求ができたというから驚きです」
アイちゃん
「それって、試合というより遊びですね」
デアくん
「ずっとそれが続いていたら、“熱闘甲子園”
なんていう言葉は生まれなかったな」
アイちゃん
「ほんとね」
デアくん
「その代わり、試合が延々と終わらないんじゃ
ないかな。1回に何10点も入ったりして・・」
アイちゃん
「途中で見てる人も帰っちゃうね」
デアくん
「気がついたら、観客が誰もいなかったりして(笑)」
ひらめき先輩
「はい、きょうの雑談はここまで。
読者の皆さんも、最後までお読みいただき感謝します」