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アンカーという言葉を使った最初のスポーツは?

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「きょうは久しぶりに雑学のコーナーがやってきました」

アイちゃん
「ほんと、何日ぶりかしら」

デアくん
「きょうのテーマは何ですか?」

ひらめき先輩
「きょうはですね。スポーツでよく使われるアンカーという
言葉です」

アイちゃん
「アンカー?」

デアくん
「陸上競技や競泳などのリレーで最後に出場する選手のこと
ですよね?」

ひらめき先輩
「そうです。本来、アンカーとは、船舶を停泊させるときに使う
“いかり”を意味しますが、スポーツで使われるアンカーという
言葉もここから来ています。で、その言葉を最初に使った競技が
何であるか、知ってますか?」

アイちゃん
「ほら、来た!」

デアくん
「いきなり問題になるから、覚悟しておかないとね」

ひらめき先輩
「いいから、答えて・・・」

アイちゃん
「うーん、そうですね、やっぱり陸上のリレーじゃないですか?」

デアくん
「あっ、分かった。ニュースキャスターの最後に解説する人?」

ひらめき先輩
「競技と言ったでしょ」

アイちゃん
「そうか。降参です」

デアくん
「僕も・・」

ひらめき先輩
「それはね・・意外や意外、綱引きなんです」

アイちゃん
「綱引き?」

デアくん
「アイちゃん、声が裏返ってるよ」

アイちゃん
「だって・・。まさか、綱引きだなんて」

デアくん
「綱引きなんて思いつかないよね」

ひらめき先輩
「だから、問題にしたんだけどね」

デアくん
「確かに・・」

アイちゃん
「それはそうだけど・・」

ひらめき先輩
「でね。この綱引きは、いまでは運動会やリクレーションでしか
行われないけど、以前は、れっきとしたオリンピックの競技種目
だったんです」

アイちゃん
「そうなの?」

デアくん
「綱引きが?」

ひらめき先輩
「実際、綱引きは、1890年の第2回パリ大会から1920年の
第7回アントワープ大会まで正式種目として 採用されていたんです。
しかし、回を追うごとに特別にあしらえたスパイクを履いたりする
チームが出てきたり、また、綱引きのルールを確立するのが難しく、
結局、正式種目からはずされてしまったんですね」

アイちゃん
「綱引きのルールって、単純そうなんですけどね」

デアくん
「そんなに難しいのかな?」

ひらめき先輩
「さて、そのアンカーなんだけど、綱引きではいちばんうしろにいる
選手の踏ん張りが勝負を大きく左右するため、最後尾にもっとも体重
の重い選手を置いたんですね。この選手のことを、地面と綱をつなぎ
とめる重石という意味で“いかり”に喩えてアンカーと呼ぶようになり、
いつしかリレー競技などでも最後の選手のことをアンカーと呼ぶように
なったとか」

アイちゃん
「なるほどね。ちゃんと意味があるんですね」

デアくん
「地面と綱をつなぎとめる重石か。僕もアンカーが欲しいな」

アイちゃん
「どうして?」

デアくん
「聞きたい?」

アイちゃん
「聞きたい」

デアくん
「どうしても?」

アイちゃん
「どうしても」

ひらめき先輩
「なんか、嫌な予感がしてきたぞ」

デアくん
「すっごい重いアンカーで、アイちゃんの心と僕の心をつなぎとめて
おくためさ」

アイちゃん
「キャーッ! 超きもい!」

ひらめき先輩
「おっと、僕はお先にドロンしますね。では、次回をお楽しみに」

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