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「ひょっとこ」の面は、なぜ、あんな顔?

こんにちは、アイデアマン養成コーチの寺ちゃんです。

アイデアマン養成所の喫茶室で、ひらめき先輩、
新入社員のアイちゃん、デアくんの三人が雑談をしています。

ひらめき先輩
「二人とも、お神輿を担いだことある?」

アイちゃん
「お神輿ですか? ないですね」

デアくん
「僕もないです」

ひらめき先輩
「僕は小学生のときに町内のお祭りで担いだことがあります。
タスキにはっぴ姿のいでたちで、『わっしょい、わっしょい』と
威勢のいい声を掛け合いながら町中を練り歩きました」

アイちゃん
「そういえば、町内でお祭りをやるところもありますね」

デアくん
「僕の町内ではないかも・・」

ひらめき先輩
「途中で小学校の前を通り、クラスメートの女の子たちに
自分の姿を見られたときは、誇らしいやら恥ずかしいやら、
ちょっと複雑な心境でした」

アイちゃん
「ハハハ、子供のときってそうですよね」

デアくん
「自分だけだと思うと、恥ずかしく感じるかもね」

ひらめき先輩
「ところで、お祭りといえば、『ひょっとこ』って知ってるでしょ?」

アイちゃん
「知ってますよ」

デアくん
「変な顔をしたお面をかぶって踊るやつ・・」

ひらめき先輩
「そうそう。片目が小さくて、口をとがらせた顔のお面だよね。
あのひょうきんな顔は、何だと思う?」

アイちゃん
「何って、ああいう顔の人じゃないんですか?」

デアくん
「わざと変な顔をしているんでしょ?」

ひらめき先輩
「いや、そうじゃないんです。昔は、火男といって、
火を守る重要な役目の人がいたそうなんですよ。
マッチやライターもない時代だから、口を突き出して、
ふーっふーっと息を吹きかけて火を起こすのも一苦労。
とても煙たいから、どうしても片目を細める顔つきになる。
その顔つきをお面にしたのが、『ひょっとこ』なんです」

アイちゃん
「へぇ、あれって、火を起こす人の顔なんですか」

ひらめき先輩
「『火男』が『ひょっとこ』に転じたもので、繁栄の象徴らしいです。
『ひょっとこ』同様、愛嬌のある縁起ものとして有名なのが『おかめ』。
別の名を「お多福」。心の美人の象徴、とするところもあるようです」

デアくん
「なるほどねぇ。日本のお面って、遊び心があるよね」

ひらめき先輩
「いずれにしても、この働き者二人の休暇の楽しみは、唯一、
お祭りだったんだって。」

アイちゃん
「だから、お祭りに登場するのね。なるほど、なるほど」

ひらめき先輩
「はい。きょうはこの辺でお開きとしましょうか。
次回の雑学をお楽しみに」

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